医者に金を払うよりも、みそ屋に払え
平均寿命が37、8だった時代に75歳の長寿を保った徳川家康は、「五菜三根」のみそ汁を食べたと言われています。日本人は江戸時代からことわざで「医者に金を払うよりも、みそ屋に払え」というほど味噌を1日も欠かしてはならないと言われていたそうです。
味噌の主材料である大豆そのものが、良質なたんぱく質や脂質、糖分、ビタミン、ミネラルなど栄養豊富な食品でありますが、普通の熱を通した料理では消化吸収が悪いというデメリットがあります。
ですが、味噌だと大豆のタンパク質が酵素によって分解され、水分に溶けると30%がアミノ酸になり、炭水化物はブドウ糖になることで消化吸収されやすい状態になります。
つまり大豆のタンパク質は、味噌として摂取すると栄養が消化吸収されやすいということです。
味噌汁と塩分
ただ味噌は塩分がすごそう・・と思う方もいるかもしれません。
安心してください。100g中の塩分含有量が多くても少なくても、みそ汁として摂取するときは、塩分濃度は1%くらいとなります。
また、みそ汁を作るときに具をたっぷり入れるなどの工夫をすれば、汁の量を減らすことができ、塩分の摂取も少なくなります。
塩分の過剰摂取で問題になるのは、ナトリウムの過剰摂取が高血圧などの原因になると考えられているところですが、同時にカリウムを摂取すると、ナトリウムは体外に排泄されやすくなります。ですから、みそ汁にカリウムを多く含む、ほうれん草などの緑黄色野莱や芋、ワカメなどを入れることでナトリウムの摂取を抑えることができます。
江戸時代のことわざに、「医者に金を払うよりも、みそ屋に払え」というものがあるくらい、味噌は昔から朝夕食に用い、1日も欠かしてはならないとされてきました。 味噌は、老化防止や胃腸病の防止、がん予防など様々な効果も研究でわかっています。
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