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男性不妊

アキュラ鍼灸院 男性不妊鍼灸相談

男性不妊症や性機能障害に対する鍼治療の有効性が様々な研究結果から確認されています。

来院を検討されている方へのお願い
・精液所見の検査を済ませた上でお越しください。
・抗精子抗体の検査が来院時まだのかたは速やかにお受け願います。
 お受けになってない場合は、提携医療機関をご紹介させていただく場合があります。

治療期間は10週間ほどかかります。また、治療頻度はほとんどの方が週に1回です。冷えが強かったり、血流が悪くなりやすい体質の方には漢方の服用をお願いすることがあります。

鍼灸により精子濃度・運動率・正常形態が良くなる

男性不妊といっても原因は様々ですが、当院では下記の症状に対して、鍼灸治療を行っております。最近では体外受精や顕微受精の受精率や着床率にも精子の質が大きく影響しているといわれています。当院は カップル鍼灸 に力を入れている数少ない不妊専門鍼灸院です。

精液所見の改善は妊娠率を上げるために有効です。精液所見が良くなれば、妊娠する確率もあがります。精液所見が悪く、いままで体外受精のみ適応だったの方の精液所見が改善されれば、自然妊娠や不妊治療のステップダウンを視野にいれることができます。不妊治療のステップダウンは女性の負担を減らすことになります。

乏精子症(精子の数が少ない状態)
精子無力症(精子の動きが悪い状態)
乏精子症と精子無力症の両方のお悩みがある方(精子の数が少なく動きも悪い)

これらの症状は鍼治療により精液所見が正常値まで改善される可能性があります。
当院では何度も体外受精にチャレンジ後、ステップダウンにより自然妊娠 → 出産に至った症例も多数ありますのでご相談ください。一部、過去の症例を紹介しておりますので、よろしければ参考にしてください。
「精液所見が改善したことにより体外受精から自然妊娠に至った症例」

鍼灸により精子のDNA 損傷が減る

精子の質の改善は流産率低下、人工授精・体外受精・顕微授精の妊娠率の上昇、 胚盤胞到達率の上昇を望めます。

アキュラ精子改善メソッドについて

精子は一日に一千万から一億以上の勢いで大量生産されています。そのために精巣には無数の毛細血管が張り巡らされ、精巣へ栄養を供給しています。

精巣を栄養する動脈は、1)精巣動脈 2)精管動脈 3)外精動脈 など、主に3つあり、それぞれがお互いを補完できるような仕組みになってます。(どれかひとつ詰まっても、他から供給できるようになってます)。右の精巣動脈は腹大動脈から分岐されているのに、左は腎動脈から分岐するなど、大量に血液が必要な臓器だからこそ、様々な回避策がほどこされています。

当院では精巣動脈の血流を良くする(正しくは血流抵抗を減少させる)鍼通電(鍼の先に微弱電流を流す方法)と脳への血流を増やし、自律神経の調整作用があるレーザー治療を併用しています。泌尿器科と連携することで、無精子症の成功症例も見ることができるようになりました。初回のMicor-TESEで精子が回収できなかった方に対する鍼灸の研究も見られるようになってきました。

男性不妊に対する鍼灸効果の研究発表は年々増えており、またその治療成果も年々上がってます。例えば2017年の報告では乏精子症や無精子症の陰嚢の温度を計測し、特定のツボを使うことで、陰嚢の温度が下がり、精子の質の向上報告があります。下腹部に鍼灸通電をすることで、無治療群と比較して有意に運動率・数・正常形態の上昇を認めます。

男性も女性同様、脳(下垂体、視床下部)からホルモン分泌の調整が重要です。男性もFSH(セルトリ細胞を刺激),LH(ライディッヒ細胞を刺激)などのホルモンを分泌しており、脳の興奮状態が続くことで、それらホルモン分泌異常が起こり、精子形成異常・勃起障害・射精障害など男性不妊の原因となります。

アキュラ鍼灸院では精子改善鍼灸メソッドの他に、生活習慣の改善指導、漢方や独自開発妊活用サプリメントを併用することで、更なる効果を目指します。サプリメントは主に抗酸化作用素材、精子ミトコンドリアの働きよ良くする素材、血流促進と滋養強壮作用のある素材、精液自体の素材 亜鉛などを厳選配合したサプリメントをお勧めしております。

その他、私達の『妊娠力アップ”の取り組み』の詳細は アキュラ独自の不妊鍼灸・不妊治療とは? をご覧下さい。

男性不妊鍼灸をはじめる時期・タイミングの目安

精子数の増加と精子運動率の上昇

精子のもとである精原細胞から精子になるまでにおおよそ70~80日かかります。造成機能や精子成熟機能に異常がある場合(乏精子症や重度の精子無力症)長期的な鍼灸治療(70-80日)が必要になります。鍼灸を始める時期は結果を出さなければならない大切な日から逆算して70~80日前です。

但し、精漿の質が原因の場合は、数回の治療で結果がでることもあります。
精漿には様々な役割がありますが、妊娠成立にとても大切です。以下、精漿の役割を紹介します。

1) 精子を輸送する媒体
2) 腟腔からの精子の流出を防止
3) 精子の運動性を抑制し受精に必要なエネルギーを蓄積
4) 精子の受精能獲得を可逆的に抑制
5) 腟内の酸性環境におけるpH 緩衝系
6) 運動性や DNA を障害する予防する

特に、精子の運動性を高める役割を果たすPSA(Prostate Specific Antigen(前立腺特異抗原))濃度を改善することできれば運動率の改善が見られます。

勃起機能の改善

勃起に関与する陰部神経や副交感神経、特に腰に存在する勃起中枢を鍼で刺激することで効果を発揮します。特にPDE5阻害薬(バイアグラ・レビトラ・シアリス)のみではなかなか効果が上がらない方や、PDE5阻害薬が禁忌にため使えない方は鍼灸治療を検討されてはいかがでしょうか?

射精機能の改善

射精を来す神経に鍼刺激を加え、また、自律神経のバランスを取ることで射精機能の改善を期待します。射精障害は心因性のものも多くあることから、射精障害の原因をお聞きし、身心のバランスを整えることやパートナーとの関係などもお聞きして治療を進めていくことがあります。

通院頻度

鍼灸への通院頻度は週1回~週2回のペースです。精子は10週かけて成熟するため、治療期間は10週間です。効果を出すためには定期的な通院が必要です。通院が途切れてしまう場合や多忙のためそれほどお越しになれない方は相談ください。漢方や専用サプリメント、また、ご自宅でのご自身に行っていただくお灸で精液所見の改善を目指しますので、ご相談ください。

男性不妊の症例紹介

乏精子症(精子減少症)、精子無力症で顕微授精の対象から自然妊娠が可能になり、自然妊娠した例の紹介。

転院の相談のために来院され、転院先のクリニックで妊娠出産された事例

男性不妊

45歳 B.O様の場合

不妊鍼灸を受けた理由

男性不妊専門医院にて乏精子症、精子無力症と診断。顕微授精の成績も思わしくなく、鍼灸で精液所見の改善を目的に受鍼
 

体外受精の経験

体外受精2回 精液所見不良のため、全て顕微授精。2回の体外受精で受精卵3つ獲得し、3回移植したが妊娠反応なし。しばらく体質改善に専念することに。
 

来院時にすでに受けていた検査項目

精索静脈瘤検査、ホルモン検査 全て良好 特に異常なし
 

不妊鍼灸治療の内容

精巣への血流を促進し、また、強度のストレス反応が首・下腹部、腰部ででていたので、それらの反応を除去。また、生活習慣(タバコ、飲酒)の改善に取り組む
 

鍼灸治療経過と通院頻度

まずは週に1回、圧痛除去と精巣血流促進のために来院。東洋医学的な不調も多く見られたため、漢方も同時に開始。治療開始から3か月目に精子検査実施。精子濃度は231万から1656万(/ml)と正常域(正常範囲:1,500万/ml)まで改善。運動率5%→38%とほぼ正常域(正常範囲:40%以上)まで改善。さらにその2か月後の検査で運動率は46%まで回復。精子濃度は3,206万(/ml)と基準値の倍まで向上。

コンスタントに週1回で通院し、通院から半年でめでたく自然妊娠されたと報告を受けた。

鍼灸で体調が良くなり、精巣を始め陰部の血流が改善されたことにより、以前より頻繁に性交渉に臨めるようになり、自然妊娠に至った症例です。

体外受精は女性にとって、とてもつらい治療と検査があるため、男性が率先して精子の状態を改善し、パートナーのカラダの負担を少しでも減らしたいという、とても勇気と愛のいる決断を取られた男性は素晴らしいと思います。とても良い効果が得られた症例でした。

男性不妊の症状

乏精子症

精子の数、運動率、奇形率がWHOの基準値に満たない男性不妊を乏精子症といいます。
軽度の乏精子の症場合、鍼灸治療で劇的に改善される方が多くおられます。
乏精子症の原因は造精機能に何らかの原因があり、多くの場合は精巣へ血流を良くすることで改善されます。

精子は精粗細胞 → 精母細胞 → 精子細胞 → 精子に成長するまで、約10週間かかります。治療期間は週に1回の治療を10週継続していただく必要がありますが、きちんと通院いただければ、かなりの確率で結果を残せるのではないかと考えております。(改善率については、現在データの収集作業をしております。)

来院時に過去の精液検査のデータをお持ちいただければ、治療の参考とさせていただきます。

無精子症

無精子症は大きく分けると2種類あります。

閉塞性無精子症

• 無精子症の20%
• 精管に異常があるために精子がいない
• 精巣の大きさ、ホルモン値はほぼ正常
• 精子が存在する確率は約90-100%

原因
• 精管が生まれつきない
• 精管結紮(鼠径ヘルニアの⼿術時など)
• 精巣上体(精⼦の貯蔵部)の炎症

非閉塞性無精子症

• 無精子症の80%
• 精管(精子の通り道)は正常だが造精機能に異常がある
• 精巣の大きさが小さく、ホルモン値に異常がある
• 精子が存在する確率は約40-50%

原因
染色体異常が原因と言われています。そのうち、y染色体欠損が6%-18%、クラインフェルターが7%-15%の割合です。

男性不妊鍼灸の適応となるのは精巣前性無精子症(二次性精巣機能障害)と精巣性無精子症(原発性精巣機能障害)です。
いわゆる精巣で精子が作られているが、精子の通り道(精路)が詰まっていて、精子がでてこない閉塞性無精子症は泌尿器科で精路を繋ぎ直す手術をするか、精巣内の精子をとって顕微授精(ICSI)をした方がよいか、不妊治療クリニック(泌尿器専門医)のオピニオンを元に、鍼灸を取り入れるかどうか判断する必要があります。形の異常があるものは全般的に鍼灸治療の対象外となりますが、効果が期待できるケースもありますので、ご相談ください。

精巣前性無精子症(二次性精巣機能障害)は、内分泌(ホルモン)の異常が精巣の精子を作る働きの障害となっているので、鍼灸治療の対象となります。内分泌の正常化に向けた治療を施します。
精巣性無精子症(原発性精巣機能障害)は精巣での精子を作る働き自体に問題がありますので、泌尿器科での受診結果をもとに、鍼灸の適応については総合的に判断する必要があります。
なお、Y染色体微小欠失(AZF)AZFa欠失、AZFb欠失、AZFb+c欠失、セルトリオンリーセル、マチュレーションアレストなど、TESEを行っても精子を回収できない症例については、鍼灸の適応外です。

性欲減少

不妊治療を始めたり、本腰を入れて子供を授かろうと努力をしているカップルのほとんどが性欲減退を経験するといわれます。
もちろん、もともと淡白だという方もおられると思いますが、精をつけるといった表現があるように、心身ともに元気であれば、性欲もそれなりにあるのが普通です。
性欲減少については夫婦関係などについて、カウンセリングをさせていただく場合があります。
お体の状態を的確に把握したのち、元気回復を目指して、治療を進めていきます。

ED(勃起不全)

EDは大きく「心因性」と「器質性(神経性、内分泌性、血管性など)」に分けられますが、最も多いのは両方に原因がある「混合性のED」です。
PDE5阻害薬 (バイアグラ、レビトラ、シアリス)の服用で改善できるものとできないものがあります。
当院では、PDE5阻害薬を利用しても思うように性生活に満足の得られない方が通院しております。
鍼灸治療により心と体のバランスや自律神経を調整し、ED改善に向けて治療方針を組み立てていきます。

射精不全

射精不全は大きく分けてマスターベーションでは射精可能だが、膣内では射精できないものと、マスターベーションでも射精できない2種類があります。
膣内射精障害でEDがある場合はEDの治療を行います。
EDが無い場合は心因性の原因であることが多く、鍼灸治療により心身の調整を行います。
マスターベーションでも射精できない(anejaculation、無射精症)はオルガズムを感じるものと感じないものに分類されますが、いずれにしても鍼灸の適応外である場合が多いので、泌尿器科の受診をまずおすすめし、連携して治療を進めていきます。

泌尿器科医との連携

当院では必要に応じて、泌尿器科の医師と連携し、治療を進めていくこともできますので、何なりとお申し付けください。
当院を男性不妊鍼灸で受診されている患者様の通院クリニック一覧です。

  • エス・セットクリニック
  • 恵比寿つじクリニック
  • 木場公園クリニック
  • 京野アートクリニック

男性不妊に効くツボ

鍼灸が仕事の都合などで受けられない人に当院では自宅灸をお勧めしています。男女一緒にできるお灸のツボなども紹介していますので、院長のオールアバウト健康・医療執筆コラム「「冷え」は不妊の大敵・・・セルフ灸で体質改善」をご覧ください。男性不妊で使うツボは女性が使うツボと同じですので、夫婦やパートナー同士で一緒に楽しんでください。

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診療時間(火曜日休診)
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