なかなか妊娠しづらく不妊で悩まれている方の多くは冷えの問題も抱えています。論文「女性の冷え症状と不妊症との関係」では、冷えの強さが不妊症に関連していることが示唆されていますので、冷えの改善はとても大切になり大半の鍼灸院では遠赤外線治療器、低出力レーザー治療器を使い、不妊治療の一環として冷えの改善を行っているかと思われます。
冷えの問題を抱えている方の多くは同時に便秘、むくみ、冷え、肩こり、ぐっすり眠れないなどの問題も抱えています。それをセルフケアで解決してくれるのがお灸です。
以下のグラフはお灸を利用した人（25名）（お灸をした場所は、足三里、三陰交、湧泉 の3か所）とレッグウォーマーのみを使った人（22名）の体調の変化を観察した論文です。一週間に３回以上、1か月間お灸を実施した方とレッグウォーマーのみを使った方を比較すると、お灸を利用された方の足の冷え、肩こり、足のむくみ、腰痛やぐっすり眠れない症状がレッグウォーマーのみより大幅に改善されているのがわかります。
冷えに伴う症状の変化
一部ですが、各症状をお灸とレッグウォーマーとで比較し、数値化したデータになります。評価は０～６の6段階で、数値が高いほど、改善度が高いことを示してます。お灸を習慣化させる事によって、冷えに伴う症状が改善されるのがわかります。
冷え症の人は、手足や末端が冷えてツライだけでなく、肩がこったり足がむくんだり、寝つきがよくないといった悩みを抱えています。冷えは血管運動が不十分なためおこりますので卵巣や子宮への血流供給にも影響を及ぼして妊娠しづらくなると考えられます。
そのため、当院では患者さんへ宿題として毎日指定された場所へお灸をしていただくようにお願いしています。
その目的はもちろん、体調を改善し、一刻も早く妊娠体質になり、妊娠出産していただくため。また、お灸は不妊鍼灸治療や子宝漢方薬の効き目に相乗効果をもたらします。
冷えの度合いは人それぞれですが、冷えは血流低下のサインでもあるので、不妊に関連性のある色々なお体のお悩みもお灸で一緒に改善することができるといいですね。
但し、お灸を選ぶときに注意すべきことがいくつかあります。
- 熱すぎないこと。市販されているお灸で水膨れになっている人を見かけますが、お灸はそこまで我慢しなくても大丈夫。やけどになる前に、お灸の場所を移動するか、取り払ってください。
- 心地よいお灸の温度のものを選ぶ
- 煙の少ないものを選ぶ。煙が多いのは不純物が多く含まれている可能性があります。
- 香りがマイルドでリラックス効果が見込めるものを選ぶ
今回の文献で紹介されているツボの紹介
当院の患者さんは不妊鍼灸治療や低出力レーザー治療をすでに受けており、また、冷えがとても強い方には当院併設の 子宝漢方相談 も受けておりますので、通院中の方への湧泉のお灸は省略しています。
足三里 (あしのさんり)
膝の外側のくぼみから指幅４本下ったところでもっともくぼんだところとなります。
足三里は妊娠前後の基本穴としてお使い頂けます。俳人、松尾芭蕉も「足三里」に灸をすえて、奥の細道を旅したといいます。
三陰交 (三陰交)
足くびから指幅４本上に上がったところとなります。
三陰交は、妊娠前の子宝の灸・ED・性的機能障害、妊娠中は逆子の灸・安産の灸、出産後は乳汁分泌不全・体調管理などにお使いいただけます。足に通っている３つの陰の経絡が交わるツボとして婦人科系疾患に幅広く使われます。
湧泉 (ゆうせん)
足の指をグーにし、その際足の裏で一番くぼんでいる所にとります。
湧泉は妊娠前後の基本穴としてお使い頂けます。命の泉が湧くツボとされています。
当院で患者さんにお勧めしているツボの紹介
−低温期と高温期を東洋医学的視点から見る−
当院では主に低温期（排卵するでまでにするお灸）と高温期（受精卵の着床サポートするお灸）の2パターンを主にお勧めしています。
体外受精で移植を予定していない方には基本的に低温期のお灸を採卵まで続けていただき、移植の周期にはいったら、高温期のツボにお灸をしていただいております。
陰陽という言葉を聞いたことがありますでしょうか？東洋医学ではすべてのものを陰と陽に区別します。
例えば女性は陰。男性は陽。冬は陰、夏は陽。外に発散するもの（太陽）は陽でそれを吸収するものは陰（地）。妊娠や出産も同じように、陰陽の影響を受けています。排卵や分娩を促すには陰の力を蓄える必要があります。弓矢で例えると、弓を引く力が陰になりますので、引く陰の力が強ければ強いほど、陽（弓の飛ぶ距離や威力）は強くなります。心臓もそうですね。収縮する力が陰で拡張する力が陽になります。
人の体には300を超えるツボがありますが、妊活に必要な陰や陽のパワーを考慮して吟味に吟味を重ねて
開業してから20年、多くの実績を積んできたのが、このツボの組み合わせになります。
低温期のツボ3選
低温期（陰のエネルギーを蓄える）のツボ（足三里、三陰交、陰陵泉）
高温期のツボ4選
高温期（陽のエネルギーをサポート）のツボ（足三里、照海、太衝、外関）
プレママプラスと他社のお灸の違い
他社のお灸とプレママプラスのお灸を比較した動画です。
プレママプラスのお灸は、良質なヨモギの葉部分のみを使用しているため、嫌な香り、煙、熱さはございません。
ヨモギに含まれる精油成分「チネオール」には、鎮痛作用やリラックス効果があります。
岐阜県の職人さんが、ひとつひとつ丁寧に手作りしたプレママプラスの良質なお灸をぜひお試しください。
プレママプラス「あったかブレンド灸」
不妊治療の現場で長年使用されている信頼のお灸です。
プレママプラス あったかブレンド灸【有煙タイプ】
ヨモギ混在率100%、葉のみを使用(茎は不使用)、無農薬。長年の不妊治療の実績から、徹底的に品質を追求
手軽な簡単お灸・心地よいあたたかさ・長い燃焼時間・ほのぼのした温灸効果で心身リラックス・通常（有煙タイプ）
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