「妊活がうまくいかない」とひとことで言っても、苦労のしどころは人それぞれです。
体外受精を目指している方では、卵が見えない、見えているけど採卵してもとれない、卵はとれても受精しない・凍結できない、移植しても着床しない、着床しても流産してしまう・・うまくいかないことが続くとメンタルにも影響し、ますます心身ともに落ち込んでしまいますね。
今回は、「良好胚を移植しているにも関わらず着床反応がでない」という方のお話
西洋医学的にはそのような時に、いわゆる「着床不全検査」をすることになります。受精卵の染色体検査、子宮側の検査として子宮形態や慢性子宮内膜炎、着床の窓や子宮内フローラ、血液中のビタミンやミネラル、また、免疫的な検査をすることもあります。しかし検査をしても何も原因が見つからないという方も一定数いらっしゃる印象で、そうなると移植を繰り返していく(&あらゆるオプションを追加する)ことが多いと思います。
Aさん42歳。漢方へいらしたのは妊活期間が3年10か月、体外受精を始めて2年10か月ほどたったころでした。これまでに採卵2回と、4AA・5ABなどの胚を5回移植し、最初の一回だけ妊娠判定陽性がでましたが心拍確認後稽留流産。着床不全や不育の検査もされましたがこれといった原因もなく、何とかしなければという思いで漢方にいらっしゃいました。この先3か月ほどお休みして、少しでも体質改善をして次の移植に入るという計画です。
この方はお仕事がとても好きな方で、かなり激務ですが好きが故にこなしてしまいます。お忙しいと食事もままならなくなってしまうので、まずは日々の食事や生活の仕方をお話しつつ、血の巡りをよくして子宮内の環境を整えるため、芎帰調血飲第一加減を中心として漢方薬を服用していただきました。
漢方薬は美味しくはないけど飲めますとお話され、淡々と飲み続けてくださり、約2か月後にはなんと自然妊娠の報告を受けました。長い不妊治療を経験されてきたので、ご本人もまさかとの思いが強く、また流産してしまうのではないかと不安が強かったのですが、もうすでに安定期に入られました。それはそれは嬉しいご報告でした。血流改善の漢方がよく効いてくれたのではないかと感じた症例でした。
この方は過去にチョコレート嚢胞(内膜症の一種)の手術も受けておられました。内膜症をお持ちの方には特にしっかりと血流改善が必要と感じます。この症例を始め、ミクロな世界を追求する科学技術・現代医学をもってしても解明できない部分を、マクロな視点の東洋医学がカバーしている部分があるのではないかと、これまでの経験の中で何度も感じています。漢方を併用した妊活は、体に自然のリズムに取り戻す、元気になる妊活です。
漢方は一人一人にあったお薬を周期や体調に合わせて飲み分けます。
これまで色々やってみたけどうまくいかないとき、選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。
アキュラ漢方 徐 朝子
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曜日 | 営業時間 |
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