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子宮筋腫と漢方について

西洋医学的な知見から

子宮筋腫とは子宮筋層に発生する良性腫瘍です。
婦人科疾患の中で最も多く30代から増加傾向を示し、40代女性では4人に1人は見つかると言われるほどポピュラーな疾患です。その発生や増大には女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)が関与します。子宮の筋層の中に発生する筋層内筋腫が最も多く、他に子宮内膜のすぐ下に発生し子宮の内側に向けて大きくなる粘膜化筋腫、子宮の外側に向けて大きくなる漿膜下筋腫があります。

子宮筋腫の60%~70%は多発(複数個発生すること)しますが、悪性化することは非常に稀です。閉経とともに筋腫の発育・増大は失速し、その後体に大きな影響を及ぼすことはほとんどないとされています。

小さく症状がないうちは経過観察とされることが多いですが、月経量が多い、強い月経痛、不正出血、不妊などの原因として見つかることもあり、大きさや自覚症状、ご状況により手術や薬物療法による治療が必要となる場合もあります。

手術療法では子宮を全て摘出する方法と、筋腫のみを摘出する方法があります。また、子宮(筋腫)を栄養する動脈をスポンジのようなもので塞ぐ方法もあります。

薬ではエストロゲンの分泌を抑える注射や点鼻薬、ピルでコントロールする方法などがあり、投薬期間中は筋腫のサイズが小さくなるものの、薬を中止するとまた元の大きさに戻ってしまうことが多いものです。

東洋医学的な知見から

東洋医学の古典では「癥瘕」「石瘕」などの表現が現代の子宮筋腫を表すものと考えられています。その原因は気血水の巡りの悪さが主な原因とされ、そこにもともとの体質的な弱さ(正気の虚弱)も関連していると言われます。

子宮筋腫に使う漢方

・肝鬱気滞(かんうつきたい)
ストレスが多く自律神経が乱れがち、ためいき・不眠などの症状がでることを東洋医学では「肝鬱気滞」と呼びます。このような状況は血行不良を招き、下腹部の痛みや膨満感を自覚します。気の巡りと血の巡り、両方を促す漢方を服用します。冠元顆粒、血府逐瘀丸 など。

・血瘀(けつお)
血流が悪くなった状態を東洋医学では「血瘀(けつお)」と呼び、状態が長期化するとしこり(子宮筋腫)を形成するとされています。「血瘀」を改善する漢方薬を「駆瘀血剤」「活血薬」と呼びます。上記の 冠元顆粒、血府逐瘀丸 のほかに、桂枝茯苓丸や水蛭含有食品などを使用することもあります。

・痰湿(たんしつ)
水分代謝が悪く体に余分な水分がたまる状態を「痰湿」と呼びます。先天的に胃腸の状態が弱いことや、飲食の不摂生・運動不足が原因となることがあります。二陳湯、温胆湯、シベリア霊芝 などを使用することがあります。

原因は1つだけということは少ないので、上記のお薬をいくつか組み合わせてお勧めすることが多いです。お一人お一人の体質にあったものを、適した量で飲む必要がありますので、専門家にご相談されるとよいでしょう。

 

漢方相談の営業時間

月曜日、日曜日、祝日はお休みです。
2023年10月24日より火曜日の営業を開始します。(第1、3、4火曜日)
火曜日は子連れの方優先とさせていただきますので、お子様と一緒にご来店される場合は、火曜日をご利用ください。
また、下記営業時間内であれば、ZOOMでのご相談も可能ですので、ぜひご利用をご検討ください。

曜日営業時間
2023年10月24日より火曜日の「子連れ漢方相談」が始まります。
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※ 第1、3、4のみ営業で子連れの方優先
※第4火曜日は不定期にイベントを開催
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第1、3、5のみ営業

薬剤師 徐 朝子プロフィール

アキュラ鍼灸院 不妊漢方相談 徐 朝子

薬剤師
日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
明治薬科大学卒業

病院・調剤薬局での約15年の勤務経験のなかで、本当の健康とは何かについて考え、未病・体のバランス・心身一如という概念のある東洋医学に出会う。一念発起してイスクラ中医薬研修塾へ入塾。漢方薬局勤務の後、アキュラ漢方を開店。

日本漢方、アロマ、ハーブ、サプリメントなど興味のあることを学んで参りました。今まで吸収してきた知識や経験を存分活かし、心を込めてご相談させていただきます。


こころもからだも温める… 東京での不妊鍼灸治療はアキュラ鍼灸院へ

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