前回は卵子は新しく作られることがないため、その質の改善を試みることは非常に難しいことをお話させていただきました。また、現在卵巣にある卵子の質をこれ以上さげないということ。そして、減数分裂途中にある卵子が減数分裂を再開する時までに、できるだけ条件を良くしてあげる事が大切であるということもお話させていただきました。
40歳といえば不惑。思考や精神は円熟した安定期を迎えますが、その一方で体力の衰えは顕著になります。「四十暗がり」といえば視力の落ちる事。「四十肩」といえば肩の痛み。精神的に充実している面、肉体面では初老を迎えます。男性も女性も、40代を境に生殖能力は降下の一途を辿ります。
1回の体外受精で出産に至る確率は若い人であれば20%程度、40歳で7%、44歳で1%程度に落ち込みます。(1)さらに、40歳の人の条件を悪くしているのは、年齢の問題だけでなく、生活環境も関係してきます。当院に通院中の患者様の平均の睡眠時間を見てみると、年齢が職種によってばらつきはあるものの、年齢を重ねるごとに、減少傾向にあります。40歳を超える人の睡眠時間は平均して4時間~5時間程度。特にご主人の帰りが非常に遅いという面が共通しています。ひどい場合は毎晩12時近くに帰宅し、翌朝は7時前に出社するという毎日。これでどうやって夫婦生活を営む時間や体力が養われるのでしょうか?
年齢が上がるとともに、責任もまします。業務内容もより責任のあるものになっていきます。残業や休日に仕事を家ですることも日常になってきている人も中にはいらっしゃいます。要は、骨休めが圧倒的に少なくなっています。
それとともに、セックスをする間隔・回数も歳を重ねるごとに減ってくる傾向にあります。それを補うための体外受精も少なくありません。最近セックスレスカップルも非常に増えてきているように思います。また、疲れがたまっている男性の精子の質はあまりよくないことが多く、結果がでにくいのが現実です。
生殖機能は、私たちに備わった基本機能の1つです。但し、生殖よりまず自己の生存を優先するよう私達のカラダはできています。カラダにとっては生存が生殖より大切なのです。妊娠することによって、共倒れにならないよう制御しています。よって、まず自分の健康を維持できること。それとプラスアルファで子供を宿すだけのエネルギーがあることが妊娠しやすい体づくりには大切です。看護職や介護職など過酷な条件で仕事をする人の流産についてはメディアで取り上げられていますが、妊娠できたとしても体がこれ以上無理、と思ったら妊娠を自ら継続できなくしてしまうのです
40代を過ぎ、もし身体を酷使する生活を送っているのであれば、できれば夫婦で自分たちの妊娠力を守るべく、自分たちで生活環境を変えるための努力が必要なのではないでしょうか?
妊娠は長い子育てのほんのスタートに過ぎません。本来妊娠はゴールではなく、スタートです。出産、子育てにはそれ相当の体力が必要です。妊娠する前から、そのような心構えで体作り、環境作りに取り組んでいただければ幸いです。
次回は「卵子が喜ぶ生活習慣・食事・サプリメント」について、お届けいたします。
アキュラ鍼灸院 院長 徐 大兼
参考文献
(1) 週刊東洋経済2012年7月21日号 国立成育医療研究センター不妊診療科の齋藤英和医長インタビュー内容より—–
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