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男性の性交障害

前回は女性の性交障害についてお話ししましたので、今回は男性の性交障害についてお話しします。

男性不妊の原因にもなる性交障害、男性側の問題としては勃起障害や早漏、遅漏、逆行性射精等が挙げられます。その中でも今回は勃起障害にフォーカスを当ててご紹介したいと思います。
※逆行性射精について(当院鍼灸師blog):
https://www.acuraclinic.com/fertility-treatment/2016/12/09/

 

勃起障害とは?

勃起障害 とは英語でerectile dysfunction 、略してEDと呼ばれます。日本性機能学会の定義では、「性交時に有効な勃起が得られないために満足な性交ができない状態」「通常性交のチャンスの75%以上で性交ができない状態」を指します。

日本におけるED患者数は、常に性交が出来ない重症患者から時々出来ない中等度患者まで合わせると、1,000万人以上いると言われています。実際には、軽度の方も合わせると相当な人数になるとも。男性不妊の原因の約30%がEDであるとも言われています。

年齢とともにED有病率は上昇します。また高血圧や糖尿病、動脈硬化、高脂血症などの生活習慣病の合併症の一つとしてEDが挙げられており、近年これら生活習慣病の増加に伴い、その合併症としてEDも急速に増加しつつあります。

 

【分類】
①機能性:身体に問題はない。心因性、精神病性
②器質性:身体に問題がある。
・交通事故などによって脊髄を損傷し、脳からの神経が傷害される事によって起こるもの
・前立腺がん、膀胱がん、直腸がんなどの骨盤内手術による末梢神経の障害によるもの
・生活習慣病(糖尿病、高血圧、腎機能障害など)によるもの など

機能性、器質性両方を併せ持っている場合もあります。(混合性)
また、薬の副作用によって起こるEDもあります。
降圧剤、坑うつ剤、胃腸薬の一部に副作用としてEDをきたすことがあると言われています。

 

症状は?

代表的な症状を挙げると、

・陰茎が十分にかたくならない
・膣内へ挿入できない
・性行為の途中で陰茎がグニャグニャになってしまう→中折れ

※中折れの原因は加齢やストレス、老化などいろいろ考えられますが、中高年の方の場合、糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病によって血管が衰えている可能性も考えられます。

 

原因は?

①機能性

・女性の膣で快感を得ることができず、射精できない→男性膣不感症
男性膣不感症の原因には、自慰でのマスターベーションに慣れてしまっている、過去の性交渉における失敗の記憶などが挙げられます。

・ストレス
仕事や家庭内のストレスなどが影響してEDになってしまうケースが最も多いとも言われています。夫婦間の気持ちのズレや子作りのためのプレッシャーも深く関係することがあり、これによってセックスレスになっている夫婦も少なくないです。

 

②器質性

・血管障害によるもの
糖尿病・高血圧・高脂血症などの生活習慣病に起因する動脈硬化、前立腺がんや前立腺肥大の外科的手術による陰茎付近の神経や血管の損傷など

・神経障害によるもの
事故による脊椎などの脳から陰茎までの伝達神経の損傷など

・内分泌機能低下によるもの
加齢やストレス、喫煙、飲酒などによる男性ホルモンの1つであるテストステロンの低下

 

治療法は?

機能性、器質性ともにまず試みるのが薬物療法です。
バイアグラ、レビトラ、シアリスなどのPDE5阻害薬がよく用いられます。
生活習慣病に起因する場合は、生活習慣の改善を図ります。
心因性が強い場合は、心理カウンセリングを受診することもあります。

7~8割の方は薬物治療で症状が改善されますが、それでも改善されない場合、

補助具の使用
陰茎への注射(陰茎海綿体注射)

人口陰茎の埋め込み
等が行われることもあります。

鍼灸治療はED改善にも効果的です。

当院では、PDE5阻害薬を利用しても思うように性生活に満足の得られない方が通院しております。鍼灸治療により心身のバランスや自律神経を調整し、ED改善に向けて治療方針を組み立てていきます。

周りにはなかなか言い出せないお悩みだと思います。
「もしかしたら自分はEDなのでは?」と不安に感じることがありましたら、ぜひご相談下さい。

参考HP:東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 腎泌尿器外科学教室 

鍼灸師 工藤 美穂

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