何度移植しても着床に至らないことを「反復着床障害」といいます。ERA検査は着床のタイミングがあっているかどうかをチェックする検査です。
検査の背景
多くの着床障害の原因は胚の染色体異常と考えられていました。また、女性側の原因として、子宮内膜増殖症、子宮粘膜下筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内癒着といった子宮因子や卵管水腫などの卵管因子、血栓傾向などの問題があげられていました。
上記の原因を除外できても、なお妊娠できない症例があり、その原因は胚と子宮内膜の「着床の窓」のずれが示唆されてきました。
2013年にスペインのグループにより子宮内膜組織の遺伝子検査により、個々の症例の「着床のウィンドウ」が’いつ’なのかを個別に確認することが可能になりつつあることが示されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4601169/
しかし、残念ながら、まだ症例数がとても少なく、臨床に応用する段階ではありません。検査の費用も十数万から何十万と非常にコストがかかります。
ERAについて、詳しい情報は下記URLを参照願います。
http://www.igenomix.com/tests/endometrial-receptivity-test-era/(リンクは終了しております)
もっと症例報告が増え、有効と証明されるまでもう少し時間がかかりそうです。
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