大切な人とよりよい人間関係を築くためのココロの持ち方

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よりよい人間関係を築くための心理学

不妊が原因で、パートナーや親、兄弟、そして友人との関係が気まずくなったり、うまくいかなくなることも少なくありません。

そういう場合については、アメリカの精神科医ウィリアム・グラッサー博士が発表した「選択理論」という、よりよい人間関係を築くための心理学を紹介したいと思います。

従来の心理学では、「人間の行動は、外部からの刺激に対する反応である」と考えられてきました。そこで「刺激を与えることで、他人を変えよう」とします(外的コントロール心理学)。「他人を変えよう」という考えの根底には、「自分は正しい。相手は間違っている。相手を正してあげよう」という思いがあります。

問題が発生した時には、怒る、罰を与えるといった強い刺激を与えることで、
相手を思い通りに動かして解決しようとします。

しかし、外的コントロールを使われると、その人は使った人を否定し、反発が生じ、その結果、人間関係は破壊されてしまいます。

グラッサー博士は、外的コントロールの中でも特によく使われる行為を「致命的な7つの習慣」として、これらの行動をやめるように促しています。

  1. 文句を言う ― 「うるさい!」「まずい!」
  2. 脅す ― 「○○しないと、××だから!」
  3. 責める ― 「あなたのせいよ!」「どうして○○してくれなかったの 」
  4. 罰を与える ― 「今日お小遣いなしね!」「もうご飯つくらないから!」
  5. 批判する ― 「そんなんじゃダメだよ」「だから言ったじゃない!」
  6. 褒美で釣る ― 「○○できたら、○○してあげる」
  7. ガミガミ言う ― いつまでも同じことを繰り返し言い続ける

一方、グラッサー博士が提唱する「選択理論」(内的コントロール心理学)は、
「すべての行動は自らの選択である」と考えます。行動とは、その時に最善だと思ったものを、自らが選択した結果だと考える心理学です。

行動を選択するのは自分にしかできないし、他人に直接選択させることはできません。お互いに願っていることや感じていることが違うのだから、他人を変えることはできない。問題が発生した時には、まず相手を受け入れて、交渉(調整、歩み寄り)することで解決を目指します。その結果、良好な人間関係を築くことができます。

身につけたい7つの習慣

大切な人とのよりよい関係を築くためには、外的コントロールではなく、この内的コントロールが非常に有効です。そのために、「身につけたい7つの習慣」もご紹介しておきましょう。

  1. 傾聴する ― 相手の話を否定しないで聴く
  2. 支援する ― 相手がして欲しいことを、して欲しいかたちでする
  3. 励ます ― 相手をどんな風に思っているかを伝えながら、勇気づける
  4. 尊敬する ― 相手のいいところに目を向ける
  5. 信頼する ― ただただ信じて、待つ
  6. 受容する ― 違いを認めて理解し、相手をコントロールしようとしない
  7. 交渉する ― お互いを認め合い、歩み寄る

●不妊のために夫との仲がうまくいかなくなった時
「選択理論」を使って、お互いの違いを知り、それを受け入れ、お互いの望んで
いる関係を明確にしましょう。「身につけたい7つの習慣」を実行してみてくださ
い。そして、「致命的な7つの習慣」をやめるように心がけてみてください。きっ
と変化が現れます。

●不妊のために親や兄弟との仲がうまくいかなくなった時
不妊治療は、親御さんや兄弟などの親族には、なかなか理解してもらえないこ
ともあります。しかし、親・兄弟はいつもあなたの幸せを願っているに違いありません。しかし、お互いに願っていることと感じている事は違うことを知って、歩み寄りましょう。そして、望んでいる関係を明確にしましょう。

●人の妊娠・出産報告を聞いて、心から喜んであげられない自分よりあとに結婚した人の妊娠・出産報告を聞いて、心から喜んであげられない自分がいたりしません
また、不妊治療で苦労している時に、子どもの成長や子育てについての話をされ、温度差を感じたことはありませんか?でも、それは人が誰もが持っている〝当たり前の感情〞です。
たとえ、喜べなくても、別にあなたの性格が悪くなったり、ひねくれたわけでもなんでもありません。どんなにできた人間でも、先を越されるのは、気になるものです。でも、そんな自分を責めたりしてはいけません。それはココロの冷えにつながります。

そんな時は、何よりもまず、ありのままの自分の感情をただ受けいれて、認めてあげてください。これは、ココロを温めるのに、何よりも大切なことです。

●不妊のために友人知人との仲がうまくいかなくなった時
不妊治療をしていて、友人知人となかなかうまくいかなくなる原因の中でも、相手が妊娠しているのに、自分は妊娠していないというのが発端であることが多いようです。妊娠したとたんに上から目線で「ああしたほうがいい、こうしたほうがいい」と説教されたり、「お披露目会に誘われたけど、気が乗らないから断った」ということもあるでしょう。先にも書きましたが、そういう時でも、何より自分の気持ちを大切にしてください。

そして、辛い時には「辛い」と相手に伝えることも大切です。特に不妊治療を経験することなく妊娠できた人には、あなたの気持ちを汲むことなどできないかもしれません。

そんな時は「ごめんなさい。とてもお祝したい気持ちはあるんだけど、今は私たち、赤ちゃんを授かるために一生懸命で、治療中の私たちとっては、ちょっと辛いの。自分たちの治療がひと段落するまで、もう少し待っていて」と正直に伝えましょう。きっとその気持ちは気心が知れた友達なら、理解してもらえると思います。

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