【Q&A】移植後の過ごし方について教えて下さい

妊活応援ブログ | 不妊鍼灸治療のアキュラ鍼灸院
移植後の過ごし方について教えてください。安静といっても、ずっと横になっていたほうが良いのでしょうか?良い過ごし方がれば教えて下さい。

移植後から妊娠判定までの過ごし方は医師によって指導内容が様々です。

「安静に過ごして下さい」というクリニックもあれば「なるべく普通通りの生活を送ってください」というクリニックもあります。

私は移植後患者様にはできるかぎりストレスがかからない生活習慣、すなわち移植後の精神的負担を軽減する生活が大切であるとお伝えしています。

私が研修にいったBoston IVF Mind/Body Centerでは不妊の原因の半分はストレスであると言ってます。そしてストレス解放プログラムに参加した人の34%が6か月以内に妊娠した、という報告をだしています(1)。

不妊治療をやめたとたんに妊娠する人の話を聞いたことがあるかもしれません。それは子供ができないストレスから解放されたからだと思います。妊娠できないことはそれぐらいストレスのかかることなのです。

Boston IVF では妊娠を阻害する因子をリストアップし、患者さんに下記の事を推奨していました。

・カフェインは取らないようにする。緑茶にもカフェインが含まれるので注意する。

運動は適度に。心拍数は110を超えないよう、緩やかな運動をする。

ゆるやかな運動・ヨガはストレス発散になる。

お酒は少々であれば、問題ない。

タバコは絶対にだめ。またパートナーが吸う場合は副流煙に注意する。

当院では上記に加えて下記事項を患者様へお伝えしております。

インターネットで移植後の事やうまくいかなかったことなどを検索しない

その理由として、ブログや書き込みの多くは不妊治療で思うような結果がでなかった人のはけ口となっていることが多いからです。したがって、成功体験より辛い・苦しい・誰にも打ち明けられない、若しくは打ち明けにくい内容が書き綴っていることが多いかと思います。調べれば調べるほど、不安な気持ちになります。読んでいいのは学会やクリニックで発表している客観的なデータのみにすること。

移植後は基礎体温は見てもあまり意味がないので見ない

日々の基礎体温の変化に気を配り過ぎる人がいます。睡眠時間が短いとその分体温も下がります。なので、移植後は判定まで待つのみ。体温が上がらないなどの不安があるかと思いますが、日々の体温の変化を気にして一喜一憂していてはストレスがたまるばかり。思い切って基礎体温を見ないことをお勧めします。

心配するあまり、いつもやらないことを突然はじめない

ある患者さんがネットの情報をみて、”これがいい!”と知ると、突然それを沢山摂取したり、やり過ぎて体調を崩したりする人がいます。移植後はとても精神的につらい時期ではあります。何かにすがりたい気持ちはわかるのですが、その健康食品やこれから突然始めようとしていることは果たして本当に良いかどうか、しっかりと判断して始めることが大切だと思います。

お腹を温め過ぎない

良くホカロンを直接下腹部に付けている人がいます。中には四六時中つけているので付けているところの皮膚の色が熱で黒くなってしまっている人もいます。ホカロンを使うのであれば服の上から。移植後はできれば前はやめて腰を温めるようにしてください。また、真夏の毛糸のパンツは不快そのものになっているかも知れません。夏は毛糸ではなく薄手のコットンやシルクの腹巻、ソックスの2重履きで十分ではないのではと思います。あとは冷房で冷えないよう二の腕や肩の露出に注意する。

なるべく普段通りの生活を送る

極端な例ではクリニックより絶対安静の指導を受けている患者様を何人も診てますが、絶対安静はものすごいストレスになるのではないでしょうか?絶対安静の状態を東洋医学的に解釈すると「停滞」です。健康な人がずっと横になっているほど不自然なことはありませんし、精神的にかなり追い詰められるのではないでしょうか。移植後の結果はどうなのか、四六時中頭から離れないのではないのでしょうか?

やはり、普段通りの生活を送ることにより、気を紛らわし、移植後の心配をしない時間を多くすることが大切です。できれば、「普段通りの生活」が「移植後のカラダにとって優しい生活」であって欲しいです。

最後に

移植後から判定が不妊治療でもっともストレスがかかるといわれています。胚移植後に笑う事で妊娠率が有意に上昇したという論文報告もあります(2)。できるだけストレスを少なくして,笑って朗らか状態で不妊治療に臨む事が妊娠のためには望ましいとのではないでのしょうか?移植後を最善の状態で過ごすためにも不妊治療を始める前から日々の生活習慣・食生活を改善し、いつもの生活が健康そのものであるようできたらいいなと思います。

参考文献

(1)The mind/body program for infertility: a new behavioral treatment approach for women with infertility.Domar AD, Seibel MM, Benson H.New England Deaconess Hospital, Harvard Medical School, Boston, Massachusetts.Fertility and Sterility 1990, 53(2):246-249

(2)The effect of medical clowning on pregnancy rates after in vitro fertilization and embryo transfer.Friedler S, Glasser S, Azani L, Freedman LS, Raziel A, Strassburger D, Ron-El R, Lerner-Geva L.Fertil Steril. 2011 May;95(6):2127-30

院長 徐 大兼

Q8

 

執筆者紹介

アキュラ鍼灸院院長 徐 大兼(じょう たいけん)
院長 徐 大兼

プロフィール

アキュラ鍼灸院院長 徐 大兼(じょう たいけん)

妊活は、時間との闘いでもあります。その大切な時間を一秒たりとも無駄にしたくないと私たちは考えています。妊娠する能力を高め、より早く結果を出すことをお手伝いすることが私たちのミッションです。

不妊鍼灸でお腹の凝りをほぐし、子宮・卵巣本来の力を引き出します。また、身体の不調と自律神経を整え、卵巣への血流を促進し、卵巣機能改善サポートを行います。

不妊治療中の不安をお聞きしながら、「妊娠しやすい身体」になるため、全力でサポートします。

お知らせ

私たちは2002年に開業以来、子宝に恵まれないカップルをサポートさせていただいております。妊娠し、無事に念願の赤ちゃんを迎えるまで、万全な体制で皆様に満足いただける治療を提供させていただけるよう取り組んでおります。鍼灸および漢方による不妊治療のご相談はお気兼ねなくこちらへご連絡ください。

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