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黄体期とカンジダ症

今回は、患者様からお聞きしたお悩みの中から、「黄体期に起きるカンジダ症」についてお話しさせていただきたいと思います。

黄体期っていつのことを指すのか?
カンジダ症とはどのような症状なのか?
そして、なぜ黄体期にカンジダ症が起きやすいのか?

これらについてお話しします。

*黄体期って?

生理周期は「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」の4つの期間に分けられます。黄体期は、排卵が終わってから次の生理が始まるまでの約14日間を指します。

そもそも、何故「黄体期」というのか?
それは、卵胞の変化と関係があります。

成熟卵胞まで育った卵胞にLHサージによって排卵が起こった後、卵胞はLH(黄体形成ホルモン)により黄体化し、多量のプロゲステロンを分泌します。

プロゲステロンによって子宮内膜の充実した状態が維持されるのが、黄体期です。
この「黄体」から、黄体期と呼ばれています。
また、黄体期では、黄体から分泌されるプロゲステロンの体温上昇作用により、基礎体温は高温相になります。

 

*カンジダ症とは?

常在菌であるカンジダ属(カンジダアルビカンス、カンジダグラブラータ)の増殖によって起こる性器の炎症です。

①外因性感染:性行為などで移行したカンジダが増殖するケース
②内因性感染:もともと膣内に常在していたカンジダが、何らかの誘因により増殖するケース

以上の2パターンによって発症します。

 

カンジダは真菌で、性器周辺やその他体表に存在する常在菌です。健康な人にも存在しますが、通常は免疫の働きにより過度の増殖が防がれています。

上記の②内因性感染のケースでは、体調の変化などによって菌が繁殖し、日和見感染を起こします。
また、ビタミン欠乏症によって悪玉菌が膣内に増殖し、日和見感染となるケースもあります。
男女ともに発生しますが、性器が内側に位置している女性側に発症が多いです。

 

*症状は?

※今回は女性の症状についてのみ触れます。

外陰部の痒み
発赤、腫脹
性交痛
排尿障害
おりものの変化
→おりものは、酒かす状、粥状、ヨーグルト状のものがみられるようになります。

量は増加しますが、一般的に悪臭はありません。

 

*なぜ黄体期になりやすい?

内因性感染によってカンジダ症を発症する原因として多いのは、体調不良、過労、ストレスなどによって菌に対する抵抗性が低下し、常在菌が異常繁殖してしまうことによるケースです。

黄体期(または妊娠中)に発症する理由

女性の膣内は乳酸菌の働きで酸性の粘液で保護され、常在菌の繁殖を抑えています。
ところが、黄体期や妊娠中、ピルの服用などでホルモンバランスに変化が起きると、膣の自浄能力が低下し、菌が異常繁殖してしまいます。
他に、AIHやIVF後に服用する抗生物質が善玉菌を死滅させてしまい、体内の菌のバランスが崩れてカンジダが増殖する場合もあります。
また、糖尿病や、免疫抑制剤やステロイド剤使用中の人は免疫力が低下し、常在菌が異常繁殖して、そ感染を誘発する事があります。

 

*治療法、予防法は?

主な治療法は、膣洗浄、抗真菌薬(イミダゾールなど)、ビタミン剤、乳酸菌の内
※過剰な膣洗浄は体内に必要な菌まで洗い流してしまうので避けましょう

予防法は、
・性器を清潔に
・通気性の良い下着の着用
・生活習慣の見直し→日和見感染を起こさない為、体にあまり負荷をかけすぎないよう心掛ける

 

*不妊との関連は?

カンジダ症は、不妊の直接の原因にはなりにくい性病ともされています。
まれに、悪化して子宮まで菌が入り慢性化すると、不妊の原因となります。
膣や子宮などへも影響や、痛みによる性交渉の減退等、2次的要因としてカンジダ症は十分不妊症の要因となり得ます。

また、炎症があると受精や着床にとってよい環境であるとは言えません。妊娠できたとしても、出産の時にカンジダ症に感染していると、赤ちゃんにも感染して、口唇カンジダや皮膚炎発症の原因になることもあります。

鍼灸師 工藤 美穂

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