- ホルモン補充周期と自然周期での移植、どちらが妊娠率が高いですか?
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自然周期とホルモン周期の移植、どちらも妊娠率に有意な差はないとしているものが多いです。(1),(2)
しかし、ここ数年、どちら方が良いかはコントラバーシャルです。2014年の論文では自然周期の方が妊娠率が高いと(3)しています。
東洋医学ではできるだけその人それぞれが持っている体質を考慮にいれ、妊娠しやすいカラダ作りのお手伝いをさせていただいております。とういう観点からおカラダを拝見させていただくと、東洋医学的には改善できることが沢山ある人、それほどない人、いろいろです。生活習慣も結果になんらかの提供があるのではと思います。
ドクターの方針も様々です。しかし、私は自然周期で移植することをまず優先することがベストなのではと考えております。自然周期の移植ができる前提として、自分でちゃんとした排卵があることが大切です。自分でしっかり排卵できる人は、自然周期の移植をまず試すべきであると考えます。
自然周期での移植が難しい人、例えばなかなか卵胞が育たない人や遺残卵胞が認められる人などは、ホルモン調整し移植します。
鍼灸でホルモンバランスを整えれば、場合によっては自然周期で移植できるようになる人もおります。
いずれにしても自然周期、ホルモン補充周期、どちらが良い・悪いとは言えないのではと思います。
但し自然周期で移植する場合、ホルモン値がある程度安定していることは大切なのではないかと考えています。未熟卵で排卵してしまっている場合、E2の値はあまり伸びません。通常成熟卵1つ対してE2 200~230欲しいところです。内膜が厚くならない、P4が上がらないのも問題かと思います。その都度ドクターの判断になるかと思います。
通常着床の窓は、自然周期なら排卵後の日数、ホルモン補充周期なら黄体ホルモンを投与した日からの日数をカウントしています。胚盤胞であれば、おおよそ5日培養しているので、自然周期であれば排卵後5日目、ホルモン補充であれば黄体ホルモンを投与して5日目に移植となります。
大切な受精卵。できることなら、ベストなカラダの状態で移植に臨みたいところですね。
参考文献
(1)BMC Womens Health. 2012 Sep 5;12:27
(2)Fertil Steril. 2006 Mar;85(3):603-9.
(3)Gynecol Endocrinol. 2014 Jul;30(7):494-7
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