ツボの名前の由来、ご存じですか?(その1)

不妊鍼灸治療の様子

つい先月まで半袖を着ていたのに、すっかり上着なしでは過ごせない日々になってきました。
寒いなぁと感じるこれからの季節、お灸で冷えを取って体調を整えていきたいですね!
そこで今回は、当院で子宝治療の一環としてお願いしているご自宅でのお灸のツボについて、その由来と意味合いをご説明していきます。

目次

基本の3カ所

① 足三里(あしさんり)

お灸のツボ - 足三里

【由来】
「三」=膝の下から三寸の位置
「里」=村や居住地を表す言葉で、 “集まる”“通ずる”の意味を持つ

【意味合い】
“足の陽明胃経”という経絡上にあるツボで、
膝下の外側から三寸(=人差し指から小指までの4本分)のところにあります。
胃の気が集まる場所で、胃腸の働きを助ける万能ツボとして親しまれています。
胃腸が弱ると排泄機能や栄養の吸収に障害が出てカラダ全体の機能が衰え、冷えや免疫力低下を招いてしまいます。
足三里にお灸をしていただくと、気の巡りと血行が良くなります。
なお、腕には「手三里」というツボもあります。

② 三陰交(さんいんこう)

お灸のツボ - 三陰交

【由来】
「三陰」=足の内側(=陰)を通る“太陰脾経”“厥陰肝経”“少陰腎経”をいう3つの経絡を指す
「交」=交わるところ

【意味合い】
“足の内側3つの陰の経絡が交わっている場所”を意味し、3つの陰の経絡を調節します。
三陰交のツボは“足の太陰脾経”の経絡上にあり、生殖障害に効果があるとされています。
婦人科経疾患でなく、ED・性的機能障害などにもお使いいただけますし、妊娠中であれば安産に向けて、また逆子を治すためにも利用します。
出産後は乳汁分泌不全や体調管理などにも効果を発揮します。

③ 陰陵泉(いんりょうせん)

お灸のツボ - 陰陵泉

【由来】
「陰」=陰経(=内側)
「陵」=突起、盛り上がった場所
「泉」=陥凹部

【意味合い】
膝下の骨の内側にある突起の下にある陥凹部に位置し、“水の溢れる深い泉”をたとえて名付けられています。
水が溢れる=水が出ていく…つまり、むくみに効果のあるツボと言われています。
水は冷やす性質がありますし、血管を圧迫して血の巡りを悪くしてしまいます。
陰陵泉へのお灸を据えていただき冷えや血行が改善すると、子宮や卵巣にも血流が行き渡ります。
三陰交と同様に、 “足の太陰脾経”の経絡上にあるツボになります。

当院では、オリジナルに開発したプレママプラス「あったかブレンド灸」(通常タイプ・無煙タイプ)を販売しております。無農薬のヨモギを使用した安全安心のお灸になります。詳しくはこちら

次回は、<着床をサポートする4カ所>のツボについてご紹介したいと考えております。

<参考文献>
院長著書:「カラダを温めれば不妊は治る!」
まんが「経穴入門」:周春才 編著/土屋憲明 訳

カラダを温めれば不妊は治る! impress QuickBooks

独活山 磨由子

不妊鍼灸治療の様子

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