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生理痛と妊活、不妊について

こんにちは、アキュラ漢方の徐です。

突然ですが、女性の皆さん、生理は順調でしょうか。

あまり人と比べることもないので、ご自身では『普通』と思っていることが実はそうでなかったりすることも多いですが生理の状態は妊活や不妊に大きく影響するため自分の生理の状態を知りましょう。その前に、順調な生理とは何でしょうか。以下に「正常とされる生理の定義」をあげます。

開始年齢 10~14歳
閉経年齢 43~54歳 

生理周期(前回の生理初日~今回の生理初日までの日数のこと)
25日~38日が正常な範囲とされているが28日前後が理想。周期はほぼ一定していること。
生理期間 3日~7日
経血の量 20~140mL、通常40mL程度。1日目はやや少なく、2・3日目が多く、それ以降は少なくなっていく
経血の色 色はやや暗めの赤 経血の性状 塊は少ない
みなさん、いかがでしょうか。

上記のような生理の開始時期や状態は特に問題がなくても、月経前の不調であるPMSや、頭痛・生理痛・倦怠感等の月経困難症などでお悩みの方もいらっしゃるでしょう。こう言った不調に関しては、初潮が始まったころからずっとある症状なので、「あたりまえ」と捉えていらっしゃる方も多いです。

が、これは実は当たり前ではありません。

生理痛に的を絞ると、多少お腹や腰が重い程度なら許容範囲ですが、鎮痛剤を服用せざるを得ないほどの痛みが常にある場合は、何かしら原因がないかどうか婦人科を受診することをお勧めいたします。考えられる原因の一つとして、子宮内膜症や腺筋症をお持ちのことがありますが、この場合生理痛は年齢と共に重くなっていく傾向があり、医療機関ではピルで月経をコントロールする治療や偽閉経療法が行われることがあります。ここにたどり着く前には生理の度にしっかり鎮痛剤を服用されている方も多いです。

一般的な鎮痛剤の作用の仕方は、体内で合成される炎症性物質や発痛物質の産生を抑えるものが主であり、その結果胃の粘膜保護作用にも影響が出て胃痛を生じる方もおられます。そのため鎮痛剤と一緒に胃薬が処方されることもありますね。

鎮痛剤は痛みのある方にとっては素晴らしい薬です。たまの鎮痛剤使用であれば何の問題もないです。が、痛みスイッチをオフにするようなもので、根本解決ではないということを忘れてはいけません。

生理の時に期間限定で使用されるだけなら問題ないですが、長期間鎮痛剤を常用した場合、一時的な不妊が認められたとの報告が出ているものもあります。

実際の不妊治療の現場では、いわゆるNSAIDsといわれる群の解熱鎮痛剤は、卵胞を育てたのち採卵前に排卵しないようにするための「排卵抑制」目的で使用されることもあるくらいです。鎮痛剤は排卵を抑制し、それが不妊につながる可能性がある事を知りましょう。

もう一つ、不妊治療で頻出するバイアスピリンというお薬がありますが、これは不育症の検査で血栓ができやすい傾向にあり胎児の発育に影響が出ていそうな場合に使用されます。このバイアスピリンも、もとはアスピリンというNSAIDsの仲間で頭痛や生理痛に使われていましたが、低用量のアスピリンが血流をよくするという臨床経験の積み重ねでバイアスピリンというお薬が誕生したのでした。不妊治療における血栓予防だけでなく、循環器領域などでもよく使われます。こちらのお薬は不妊の原因とはなりませんので安心して下さい。

さて、東洋医学的には生理痛は冷えや血流の悪さ(血瘀)、気の巡りの悪さ(気滞)などがあると考えます。これが妊娠しづらさを招いている場合があります。

そのため、血・気の流れをよくする漢方薬や体を温める漢方薬などをご提案します。服用開始後、生理痛に関しては比較的早い段階で痛みの軽減を感じる方が多いです。

痛みもなく鎮痛剤も飲まない生理は何年振りだろうと感動される方もいらっしゃいます。そうやって体が整ってきたところで妊娠にいたる方もお見受けします。

病院にかかられていて、上記のような疾患と診断されている方でも、漢方薬を併用していただくことは可能な場合がほとんどですので是非一度ご相談ください。

生理は女性の健康のバロメーター。東洋医学は病気の前の段階の「なんとなく不調」にも対応することができます。体の声をしっかり聞き、快適な生理と、その先にある妊娠を目指しましょう!

過去の記事も参考にしてください。

黄体機能不全と不妊
(NSAID 消炎鎮痛剤の長期服用による排卵障害について)

NSAIDと不妊の関連性について
国立成育医療研究センター薬剤部
妊娠と薬情報センター より

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