こんにちは。
以前、本ブログにてPRP療法についてご紹介させていただきましたが、今回は最新不妊治療の一つである、子宮内膜再生増殖法ERPについてご紹介します。
この研究は着床不全や内膜の薄い方、早期流産、化学的流産、原因不明不妊の方に効果が期待できると言われており、海外では既に実施されている方法です。
PRPとERP、両方とも同じように感じますが別物なのですよ〜!
詳細な解説は割愛しますが、、、
PRP療法は血液からサイトカインに富む液性成分を抽出したもので非
子宮内膜再生増殖法ERPは月経血に含まれる幹細胞を抽出するもので細胞であること。
が大まかな2つの違いです。
子宮内膜再生増殖法(以下ERP)とは具体的に何かというと、月経血の幹細胞により子宮内膜を再生させ、着床の正常化を目的とした治療です。
ノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学の山中伸弥先生のiPS細胞など、近年、再生医療は注目を浴び研究が盛んに進んでいますが、ERPも再生医療研究の一つです。
例えば着床不全で言うと、ERA(子宮内膜着床能検査)や子宮内フローラ検査、子宮内膜スクラッチが検査や治療法としてありましたが、ERPもこれらの治療法の一つとしてメジャーに加わる日が遠くないかもしれません。
それでは、ERP治療の流れを以下で見ていきましょう!
①月経1~3日目の月経量が多い日に来院し月経血の採取と採血を行う
②月経血から幹細胞を抽出し、30日間培養・増殖させる
└培養液には受精卵の免疫応答を正常化させるサイトカイン、子宮内膜を正常に再生させる子宮内膜前駆細胞成分、受精卵の発育を促すgrowth factorなど着床に関わる多くの因子が含まれている。
③排卵の2~5日前に「サイトカイン、growth factorなどの有効成分を含む上清液」を子宮内に注入する
このような手順を踏むことで
ERP液注入後から子宮内膜は再生を開始し、数日後には肥厚した状態になり妊娠に至る可能性を高めるというものです。
日本ではまだメジャーではなく様々な年齢層での治験を実施している状況ですが、今年も赤ちゃんを待ち望む多くの方々を救う治療法が次々と出てくると良いですね。
アキュラ鍼灸院でも移植前の治療として、子宮内膜の厚さを維持し移植に適した状態に整えていく鍼灸治療を行っています!
西洋医学との相乗効果でより良い結果へと導けるよう2020年も尽力させていただきます。
以前、PRP療法について書かせていただいた記事はこちらです。
どうぞ併せてご覧くださいませ。
◆受精卵の着床能を上げるというPRP療法とは
https://www.acuraclinic.com/fertility-treatment/2019/08/24/
アキュラ鍼灸院 鍼灸師 横溝 唯
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