不妊治療の検査数値でAMHというものがあります。(AMHとは?)
AMHとは、抗ミュラー管ホルモン(Anti-Mullerian hormone)のことです。発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンなので、性周期の影響を受けにくく発育細胞と相関することから、女性の卵巣予備機能(卵巣年齢)を知る指標になると考えられています。
現在、不妊治療を行っている病院では測定することの多い検査です。
今回はその単位についてのお話です。
AMHの値で使用する単位には、『pM(ピコモル)』と『ng/ml(ナノグラムミリリットル)』の二つがあります。
今までは『pM(ピコモル)』を使用しているクリニックがほとんどでしたが、2011年6月1日より、AMH検査試薬の変更に伴い検査の使用単位を『ng/ml(ナノグラムミリリットル)』に変更しているクリニックが増えてきています。単位が『ng/ml(ナノグラムミリリットル)』になることに伴い基準値も変わります。時期は移行期間があるため順次変わると思われます。
変換の方法ですが、1pM=0.14ng/mlのため、今までのAMH値に0.14をかける事で表記されてきます。
AMH、不妊治療をされている方にとってとっても気になる値ですよね。
現在通っている病院でどちらの単位を使用しているかわかりませんので、単位を確認するようにして下さいね。単位の変換は下記を参照してください。なお、AMH基準値(卵巣年齢)は病院によって異なる場合が多いので、下記は目安となる値となります。
1.0 pM → 0.14 ng/ml
5.0 pM → 0.70 ng/ml 45歳以上
10.0 pM → 1.40 ng/ml 40~45歳
20.0 pM → 2.80 ng/ml 35~40歳
40.0 pM → 5.60 ng/ml 30~35歳
鍼灸師 石橋
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