女性の一生のリズム(初経を迎えてから閉経まで)

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今回は女性の月経の始まりと終わりについてお話しします。

東洋医学の最古の医学書である「黄帝内経(こうていだいけい)」には、「女性は7の倍数」の年齢の時に節目を迎え、体に変化が訪れると書かれています。

思春期に初経を迎えてから50歳前後で閉経を迎える、約35年間の月経と共に過ごす時間の流れについて、下図の放物線のように、14歳で初経を迎え49歳で閉経が訪れるとしています。

二千年も前の体の変化と、日進月歩している現代医学の認識がほぼ同じであることはとても興味深いですね。

女性の一生のリズム(初経を迎えてから閉経まで)

 

さらに、東洋医学では初経を迎えることを「天癸(てんき)が至る」といいます。
天癸(てんき)といっても、晴れとか雨の「天気」とは違いますよ。
天癸(てんき)とは月経のことで、生殖、成長、生命活動をサポートしているエネルギーのことです。

では、天癸(てんき)とは現代医学では何のことを指しているのでしょうか?

第二次成長期には赤ちゃんを産めるようになるために女の子のからだから女性らしく変化します。
これは女性ホルモンが関係しています。

思春期の頃になると、脳から「女性ホルモンを出して!と命令が下り、

卵巣から卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されます。
分泌された女性ホルモンによって、からだが少しずつ変化していくのです。

特に、卵胞ホルモンは、子宮内膜を増殖させ、初経を発来させるホルモンです。
卵胞ホルモンの分泌に影響を及ぼすのが、視床下部からの性腺刺激ホルモン放出ホルモン、下垂体からの卵胞刺激ホルモンであります。
よって、天癸(てんき)とは、脳から分泌されるホルモン物質であるともいえますね。

また、女性のからだが性成熟期のおわりに達し、更年期になり卵巣の活動性が次第に消失し、月経が永久に停止した状態を閉経といいます。

月経が停止した時点では閉経を診断することは難しいため、1年間(12ヵ月間)以上の無月経を確認することにより判定し、ホルモン値としては...

「FSH(卵胞刺激ホルモン)値40mIU/mL 以上かつE2(エストラジオール) 値20pg/mL以下」をもって閉経後と診断されます。

月経は、人間と一部のサルにのみ起こる生理現象です。
それは、月経という仕組みは、生殖だけではなく成長や様々な生命活動に貢献しているということです。

お空の天気の変化のように、女性の一生のリズムをとってくれる大切な出来事なんですね。

鍼灸師 髙田 健太

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