さて今日は、卵管閉塞(狭窄)してたらどうする? っていうお話をしようと思います。
そもそもなぜ卵管が閉塞するのかというお話はしません。
卵管閉塞してるって言われたら、どうするか。
そんなお話です。
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卵管閉塞(狭窄)してたら
排卵した卵子が卵管采にピックアップされても、その先に進むことができません。
→ 閉塞:精子が卵管に進めず、卵子と出会うことができない
→ 狭窄:受精できても、受精卵が子宮に到達できない
→ 着床することができない
じゃ、どうする?
挙児希望であれば、方法は2つ。
①体外受精
②卵管鏡下卵管形成術(FT)
①の体外受精に関しては、方法等々、当院のブログ内にたくさん情報ございますので、ご参考になさってくださいませ。
②の卵管鏡下卵管形成術に関して、今日はお話したいです。
卵管形成術とは?
文字通り、卵管を作る術です。
具体的には、
- 子宮口から卵管にカテーテルを挿入
- 卵管内の詰まっている部分でバルーン(細い風船です)をふくらませる
こんなことをします。
これは、狭心症などの治療で、血管をバルーンで拡張する技術(経皮的冠動脈形成術(PTCA))と同じ原理です。
どれくらい効果ある?
卵管開通後1年以内の妊娠率は30%前後と言われています。
(2年以内とする資料もあります。)
副作用は?
麻酔下で行うオペですので、麻酔によるアレルギーや気分の悪さなどが生じる可能性があります。
また、卵管穿孔を起こすことがありますが、これは自然に治ります。
手術後に腹痛や少量の出血、感染を起こす可能性もあります。
費用はどれくらい?
健康保険の適用です。
窓口で支払う金額は、クリニックによって異なることと存じますが、
支払った金額から、約8万を超過した分は後日、加入保険から返還されます。
→ 負担額は約8万円です。 (高額所得者の場合は約15万)
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卵管閉塞しているけれど、できるだけ自然な妊娠を望む方、
卵管閉塞のせいで、IVFにステップアップしたけれど、やっぱり
ステップダウンしようとお考えの方。
一つの方法として、知っておいて頂けると良いのではないでしょうか。
今日は、卵管閉塞(狭窄)に対する一つの選択としての
卵管鏡下卵管形成術(FT)をご紹介いたしました。
鍼灸師 平井香菜
参考:病気が見える9
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