こんにちは。毎日暑いですね!夏真っ盛りです。
暑ーい昼間、アイスコーヒーが飲みたいけれど・・・
妊活中気になるカフェイン。
コーヒーはカフェインの語源にもなった代表的な飲料です。
今日はその効果とお勧めの「付き合い方」をお話しいたします!悩める皆様のお役に立ちますように。
カフェインの効果と副作用
カフェインは、神経を鎮静させる作用を持つアデノシンという物質と化学構造が似ており、アデノシンが本来結合する場所(アデノシン受容体)にとりついてアデノシンの働きを阻害。神経を興奮状態にします。
適切に摂取すれば、眠気を抑え集中力持続する、がんを抑えるなど、死亡リスクが減少する効果があるというデータ※も知られています。
しかしカフェインを過剰に摂取し、中枢神経系が過剰に刺激されると中毒症状が起きることもよく知られていますね。
めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠のほか、消化器管の刺激により下痢や吐き気、嘔吐することも。
妊娠中のカフェインの影響
妊娠全期間を通し、カフェインの半減期(体内に残る時間)は、妊娠前に比較して3-4倍に延びます。胎児に臍帯を通じてカフェインは透過しますので、その多量摂取は新生児の低体重につながる可能性も。一方で妊娠後期の適度なコーヒー摂取は妊産婦のストレスを緩和させる効果があることも報告されていますね※1。
妊活中のカフェインの影響
当院では体外受精を受けている方も多いですが、移植後は特に生活に気を遣う時期ですね・・・。
妊娠初期にコーヒーを多量に飲みつづけている(カフェインを過剰に摂取しつづけている)人では、そうでない人と比べて流産のリスクが高い(=正の相関がある)ということが、複数の研究で指摘されています※2。
その因果関係についてはまだ結論がでていません。
しかし、あくまで「カフェインを過剰に摂取しつづける」ことが問題なのであって、過剰摂取にあたらない程度の量であれば、まったく摂取しなかった場合と比べて、流産のリスクには差がみられないという報告が大半のようです。
適量を守れば、コーヒーは妊活中・妊娠中通して問題ない飲み物だと言えそうです。
どれくらいがコーヒーの「適量」なの?
実は各国で適量の基準は様々です。人種によってカフェイン耐性が違うことも理由の一つです。
妊娠中のカフェイン摂取について、世界保健機関 (WHO) が2001年に発表した”Healthy Eating during Pregnancy and Breastfeed” (妊娠・授乳期間中の健康な食事について)という文書の中で、「妊娠に与える影響は確立していない」としつつ、「コーヒーなら一日3-4杯以内(お茶、ココア、コーラなどの飲料はコーヒーの半分のカフェイン量として換算)」を心がけるよう呼びかけています。
無用なリスクは避けたいものの、日本人の私達も一日1,2杯くらいのコーヒーは問題のない量と考えてもいいのではないでしょうか?
カフェインはコーヒーだけでなくココア、コーラなどの清涼飲料水、意外なところでほうじ茶などいろいろな食品に含まれており、その健康効果と副作用両方の情報がネットにあふれています。カフェイン含有食品を販売する各会社がその安全性を強調する一方、最近はカフェイン中毒死などの怖いニュースも散見されます。
日々の食事が体をつくります。何が安全で何をどれくらい食べればいいのか?
自分の健康を守るため、正確な情報を選んで判断しないといけないな、と改めて感じたテーマでした。
鍼灸師 村越 麻紀子
参考文献:
※国立がん研究センター コーヒー摂取と肝がんの発生率との関係について
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3527.html
※1妊娠後期の適量のコーヒー摂取はストレスを緩和する
Tsubouchi H et al. (2006) Effect of coffee intake on blood flow and maternal stress during the third trimester of pregnancy. Int. J. Gynaecol. Obstet. 92, 19-22.
※2カフェイン摂取が流産リスクを上げる可能性
Weathersbee PS, Olsen LK, Lodge JR. (1977) Caffeine and pregnancy. A retrospective survey. Postgrad Med. 62, 64-69.
Weng X et al. (2008) Maternal caffeine consumption during pregnancy and the risk of miscarriage: a prospective cohort study. Am. J. Obstet. Gynecol. doi:10.1016/j.ajog.2007.10.803
日常生活の中におけるカフェイン摂取 -作用機序と安全性評価-
https://gair.media.gunma-u.ac.jp/dspace/bitstream/10087/10162/1/%E7%B4%80%E8%A6%81Vol6-2_p109-1-1_kuribara.pdf(リンクは終了しています)
執筆者紹介
アキュラ鍼灸院鍼灸師 村越 麻紀子
千葉県生まれ。私は小さい頃から母の肩をたたくのが好きでした。大学卒業後、教授秘書として就職するも、母の「楽になったよ。ありがとう。」と喜んでくれた笑顔が忘れられず、「人の体をこの手で癒す仕事がしたい!」と言う一心で鍼灸師になりました。沢山の患者様の笑顔に触れ、そして自分の家族が出来た今もこうして大好きな仕事が続けられてとても幸せです。 この先も患者様の為に日々研鑽を積みたいと思っています。
趣味は海外の方との交流を通じて世界の文化に触れる事。都市建築や美術館巡りも好きです。古く伝統あるものに心魅かれます。
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