超音波検査について

最新の治療設備を完備

「超音波検査」という言葉をよく耳にすると思いまずが、一体どの様なことえを行っているかご存知でしょうか?
今回は超音波検査についてご紹介させていただきます。

超音波検査とは
超音波のはねかえりを利用して、お腹の内部をモニター画面に映し出す検査です。
赤ちゃんの拍動だけでなく、大きさ、位置、姿勢なのどもみれます。
最近は3D画像やカラー画像で胎児の様子がくっきりわかる装置もあります。
X線のように生体には対する傷害がなく安全です。不妊治療では、子宮や卵巣を調べるときに行います。
プローベと呼ばれる器具を膣内に入れる経膣法とお腹に当てる経腹とあります。
検査で分かるものは、子宮形態の異常子宮筋腫子宮腺筋症ョコレート嚢腫などの卵巣腫瘍多嚢胞性卵巣症候群などです。また、排卵の有無や排卵の時期を知る上でも重要だったり、子宮内膜の厚さを知ることもでき大切なものになります。

では少し、周期別でどの様に確認できるかご紹介いたします。

①卵胞期
★正常所見

a.卵巣
D7では4~5個の胞状卵胞(直径2~9Cm)が存在します。

b.子宮
D7の子宮内膜は5mm未満と薄い。

★異常所見

a.卵巣
多嚢胞性卵巣では胞状卵胞を10個以上認める。また、4個未満の場合は、卵巣予備能低下を示唆する。

b.子宮
内膜厚が5mm以上の時は子宮内病変を疑う。

②排卵期
a.卵巣
D10~12は少なくとも1個の首席卵胞(卵胞径12~18cm)がある。
卵胞径は1日2mmずつ大きくなるのでLHサージが出現するD14頃には20mmに達します。

b.子宮
排卵の3日前から、頸管粘液増加によりecho free speaceが頸管内に出現し、リーフ状の低輝度内膜は肥厚し7mm以上になる

③黄体期
★正常所見

a.卵巣
黄体のプロゲステロン産生は活発化し、黄体周囲の血流が増える。

b.子宮
LHサージ翌日から内膜の基底部から高輝度化が始まり、LHサージ3日後には内膜全層が高輝度になる。内膜厚は10mm以上になり、排卵期に比較して数mm厚くなる。

★異常所見
a.子宮
内膜厚が7mm以下の場合着床障害となる。(クロミフェンの副作用・頸管・内膜癒着を疑う)
内膜厚が20mm以上の場合は、体癌やポリープなどの器質的疾患を疑う。
※内膜ポリープと分泌期内膜の輝度は共に高く、この時期には鑑別はできない。

超音波検査の注意事項
超音波は水の中は通りますが、空気やガスの中は通らないため、ガスの入った腸があると、子宮や卵巣がよく見えません。子宮の腹部側にある膀胱に尿がたまった状態のほうがよく見えるので、経腹超音波検査直前にはトイレに行かないで、できるだけ尿をためるようにします。
※ただし経膣超音波検査の場合は排尿後でも大丈夫です。

超音波検査は女性だけじゃない!
超音波検査は男性不妊のかたにも使用されます。
超音波検査によって精索静脈瘤や精巣微小石灰化、その他陰嚢内疾患も診断することができます。

当院では、前回ご紹介させていただいた様にエビデンスに基づいて治療を行っております。クリニックで超音波検査をし、卵の育ちが悪かったり、内膜が厚くならなかったり、、、何かお困りの事がございましたら、是非当院までお越しくださいませ。

参考書 : 不妊・不育診療指針

鍼灸師 荒北 美鈴
最新の治療設備を完備

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