エビデンスについて

妊活応援ブログ

エビデンスという言葉を聞いたことがあると思いますが、定義や概念まではご存知である方は少ないのではないのでしょうか。そこで今回は、エビデンスについてお話ししますね。

目次

Evidenceとは?

Evidenceは証拠、証言などの意味があり日本では医学、銀行、ITなので現場で使われることが多いです。その中でも私達鍼灸師にも関わってくる医学で使われるEvidenceのことをEvidence-based medicine (EBM)と言います。
EBMは科学的根拠に基づく医療という意味があり、
医師の個人的な経験や習慣などに依存した治療法を排除し、科学的に検証された最新の研究成果に基づいて医療を実践することで、1990年代に提唱され、西洋医学の医療において重要視されています。

EBMの5つのStep

EBMは5つの手順に分けて考えていきます

① 疑問(問題)の定式化

患者から生じる疑問や問題を分かりやすい形に整理する過程のこと。
PICOと呼ばれるものを用いると分かりやすいとされ、これから扱う問題を明確にすることができます。

② 情報収取

①で定式化した問題を解決すると思われる情報を探すこと。
情報源は、教科書、研究論文、学会、インターネットなど様々なものがあげられます。原著論文を検索する場合は、実際に人を対象とした研究を参考にします。

③ 情報の批判的吟味

②で得られた情報が本当に正しいものであるのか、評価すること。

④ 情報の患者への適用

②・③で得られた情報を患者にどのように利用していくかを考えること。
エビデンスがあっても全てを患者様に使わなければならないことはありません。
患者様の考えや思いも重要ですので、エビデンスをもとに治療を行っていくか、いかないかは、患者様と話し合う中で決めることが原則です。

⑤1~4のフィードバック

 step1~4でたどってきた道をもう一度振り返り、改善点などを考えること。

当院では、当院の院長が事務局長を務める「不妊ネットワーク」にスタッフも参加ささていただき、そこであがったEBMをもとに常に新しい技術、知識を患者様に提供できるよう努めております。
当院ではそのEBMをもとに中りょうといツボを使うことで内膜を厚くしたり、陰部神経を刺激し、卵子の質をUPさせる治療方法を行います。(下記詳細です!)

中りょう穴

中りょう穴を刺激し鍼灸治療を行った際、術後に、子宮動脈の約9割が抵抗値減少・子宮放射状動脈も約7割が抵抗値が減少。血管抵抗値が減少したことは、子宮の血流が改善した事を示めす為、鍼灸治療が効果的とのデータがあります。

陰部神経

骨盤内の臓器に関連する神経の1つ、陰部神経に鍼と電気の刺激を併せて行ったところ、3周期行った後の採卵において45.3%の周期で採卵個数が増加したとのデータがあります。

この様なEBMをもとに治療を行っていきますが、もちろん1人1人不妊の原因・悩みは違ってきます。
まずは、皆様のお話しをしっかり聞かせて頂き、その方にあった治療をさせていただきます。1人でも多くの方が笑顔になれるようフォローさせていただきます。

参考サイト
The Spell:http://spell.umin.jp/EBM.htm
明生鍼灸院:https://meiseiacp.com/?page_id=13

鍼灸師 荒北 美鈴

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