蒸し暑い日が続く中皆様いかがお過ごしでしょうか?
今から夏に向けて「ダイエットをするぞ!!」と意気込んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私もその中の1人です。
でも、、、その方法は健康的ですか?
極端なダイエットを行うと無月経になってしまうことがあります。
そもそも無月経とは3ヶ月以上生理が全く来ない状態の事をいいます。
また無月経にも2種類あります。
①原発性無月経・・・・・満18歳を過ぎても全く生理が来ない状態のこと
②続発性無月経・・・・・以前は継続して月経が来ていたのに途中から来なくなった状態のこと
閉経による無月経は続発性無月経に含まれますがこちらは「生理的無月経」と呼ばれます。
続発性無月経の中でも特に厄介なものが、「体重減少性無月経」と呼ばれる極端に体重が減った事が原因で生理が止まってしまうものです。
別名「思春期やせ症」と呼ばれることもあります。
名前の通り確かに若い女性の方に多い症状ですが、10代の頃の体重減少が原因で30代でも治療が必要な方もいらっしゃるので、若い人しかならない!!という訳ではないのです。
では、なぜ体重が減ると生理が止まるのでしょうか?
体重が減る=体に必要なエネルギーが不足していると脳は捉え危機を感じます。
生理に関係するホルモンは2種類あります。
①卵胞ホルモン(エストロゲン)
②黄体ホルモン(プロゲステロン)
これらのホルモン分泌を司っているのが大脳で、視床下部→脳下垂体→卵巣というメカニズムが働いております。
そのため脳が危機を感じているという事はホルモン分泌を抑制してしまうため、生理が止まってしまうのです。
検査や診断としては、
①問診
無月経の 期間、初経年齢、体重減少の有無、既往歴、服薬している薬剤の確認など
②身体所見
身長、体重、BMIの確認など
③血液検査
血算、生化学など
④内分泌検査
FSH、LH、E2、PRL、甲状腺機能、副腎機能など
⑤画像診断
子宮の大きさ、骨密度、骨盤MRIなど
治療法は、体重を標準的な数値まで戻すことが最も重要です。
自分に合った体重の出し方は以下になります。
・標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
※身長160cmの場合、1.6×1.6×22=56kgとなります。
また、標準体重は健康的な体重であり、ルックスを重視した方には美容体重というものもあります。
・美容体重(kg)=身長(m)×身長(m)×20
※身長160cmの場合、1.6×1.6×20=51kgとなります。
痩せすぎで危険な体重の出し方は以下になります。
・危険体重(kg)=身長(m)×身長(m)×17
※身長160cmの場合、1.6×1.6×17=43kgとなります。
いかがでしたか?
皆さんは痩せすぎで危険な数字にはなっていませんでしたか?
院長よりコメント
モデル「モデル・女優は一見華やかな職業ですが、実は子供ができなくて悩んでいる人が意外に多いいです。トップモデルで生理不順な人は実は沢山いるのです。これは日本だけでなく、世界を見ても同じ状況です。体重を落とし過ぎると、ホルモンの原材料である脂肪を落とすことに繋がり、生理不順などの原因となります。」
体重を戻す以外にもホルモン注射を行い生理を来るようにする事は可能ですが、体重減少を行った為に身体に負担がかかって、そういった治療が行えない場合もあるそうなので、極端なダイエットは控えましょう。
若いからから大丈夫!これもまた後々響く事があるので無茶はしないように!!
ダイエットを行う際は自分にとって適正な体重を把握そして健康的なからだを手に入れましょ!!
鍼灸師
荒北 美鈴
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