2人目不妊って1人目不妊と違うの?

妊活応援ブログ | 不妊鍼灸治療のアキュラ鍼灸院

今年は上手く休みをつなげると最大10連休ビックリマークにもなるGW音譜
みなさまはどのようにお過ごしでしょうか?
この時期、観光地だけでなく街中でも多くの家族連れやカップルをみかけます。
そんな人々をウォッチング目していると、いろんな家族のスタイルがあるのだなぁにこ、と思うのですが、
中でも今回は2人目不妊についてお話したいと思います。
一人目の不妊と何か違いはあるのでしょうか。

定義 2人目不妊とは、一人目の出産後避妊をせずに夫婦生活を続けていても
2年以上妊娠しない場合をいいます。
ただし、授乳期間中は排卵が抑えられているため、授乳期間終了後から不妊期間
とカウントします。

原因 通常の不妊症と同じく様々考えられますが、2人目不妊の特徴として次の4つが考えられます。

・卵管・子宮環境の変化
・排卵機能の変化
・年齢
・元々は不妊症

・卵管・子宮環境の変化

第一子出産後に子宮内膜症やクラミジア感染などにより卵管が狭くなる、
あるいは詰まってしまったなどの環境の変化がおきていることも考えられます。
もともと閉塞気味だった卵管の狭窄が進んでしまった可能性もあります。。
産褥期に子宮内感染を起こしていたり、子宮内腔に残存物があり癒着を起こしてしまうなど
出産による子宮内の環境変化がおきていることも考えられます。

・排卵機能の変化

2人目不妊の原因としてプロラクチンをあげている産婦人科の先生もいます。
プロラクチンは母乳の出を良くするために関わるホルモンですが、授乳中は次の子を妊娠しないよう
排卵を抑制する効果も持っています。
そのため、授乳期間が長くプロラクチンの影響を受けている期間が長いと、
当然その間は妊娠しにくくなります。
胃潰瘍の薬、抗うつ薬などにもプロラクチンを増加させる作用を持つものがあります。

また、第一子出産時に大量出血があるとホルモンの分泌に関わる下垂体機能が低下して
しまうことがあり(シーハン症候群)、その為に排卵障害を起こす事があります。
慣れない育児、家事や仕事との両立など、ストレスが原因でホルモンバランスが乱れ
排卵や着床が上手くいかないことも考えられます。

・年齢

一人目をなかなか授からなかった方は早いうちから2人目の出産を計画的に考え病院を受診されます。
一方で、一人目をわりあい早く自然に授かった方は、まさか自分達が不妊とは考えず、
様子をみているうちに2年、3年と経ってからクリニックを受診されます。
すると一人目の出産から4年、5年と経っており当然奥様の年齢も上がっているため、
年齢による因子が関わってきます。

・もともとは不妊症

人工授精や体外受精を繰り返しても授からなかったご夫婦が、
お休み期間中に自然妊娠する事があります。
その「偶然」がたまたま第一子の時に起きた。
どちらかの卵管が閉塞しており もう一方もとても狭いなど、授かり難い因子を持っていたけれど
第一子は偶然自然妊娠できた。
このように、もともと不妊体質であったけれど、第一子は偶然それらの影響を受けずに授かったという
「もともとは不妊症」の可能性も考えられます。

治療法

治療は通常の不妊治療と変わりありません。
第一子出産後に身体の状態が変化している可能性や、出産による子宮・卵管・排卵機能への
影響を考え、

・子宮・卵管造影検査
・血液検査
・超音波検査
・ご主人の精液検査
など一通りの検査を受けられる事をお勧めします。

その後、検査結果や年齢、身体の状態により人工授精、体外受精、あるいはタイミングなど
ご夫婦の希望に沿って治療法が選択されます。
すでにお子さんがいるぶん精神的に落ち着いている方が多い半面、お子さんがいることによる
時間や場所などの物理的な制限もありますので、子連れで受診しやすいクリニックを選んだり、
家族の協力を仰げると良いですね星

仕事、家事、育児にくわえ 治療が始まると自分のことは今まで以上に後回しにしてしまいがちですがあせる
どうぞ自分らしい生活、自分らしい家族の在り方を大切にしてくださいねブーケ1

鍼灸師 村上 華子

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