甲状腺機能と排卵

妊活応援ブログ

甲状腺機能低下症を代表する病気に橋本病がありますが、女性の患者さんが多く、その中にはこれから妊娠を希望する人もたくさんいます。甲状腺機能低下や橋本病があると、不妊の原因になるのか、書いていきたいと思います。

まず、橋本病の女性でも、甲状腺機能低下が無い人は、妊娠に関して病気が影響することはほとんどありません。チラージンを飲んでいなくても、定期的に経過観察をして、血液検査の数値が安定しているならば大丈夫です。

ただ、橋 本病と診断され、経過観察中だけれども万が一何らかの症状が現れていたり、かなり長い間血液検査を受けておらず、放置していた場合は、一度甲状腺 ホルモンの値を調べることをオススメします。

その結果、甲状腺機能低下が認められれば、不妊症の原因になることも考えられます。

これは、甲状腺ホルモンが女性の妊娠に深く関わるホルモンだからです。
機能低下がある人は、甲状腺ホルモンの分泌が少なくなりますが、すると卵胞の成長に影響し、排卵が起こりづらくなります。

また排卵が起きても、甲状腺ホルモンが少ない状態で出来た卵胞のため、十分に成長しておらず、妊娠の継続が難しくなることがあります。そして私達の体は、甲状腺ホルモンが減ると、分泌を促す指令が脳から出るようになっていますます。

この指令が出ると、TRHと言うホルモン数値が上がり、卵胞の成長を妨げたり黄体の働きを下げるプ ロラクチンと言うホルモンも増えてしまいます。
これらのことが、甲状腺機能低下症による不妊につながるのです。

ただ、チラージンによる治療を開始し、甲状腺ホルモンの数値が安定すれば、橋本病や甲状腺が原因で不妊が起きることはありません。妊娠を望む女性はまず、甲状腺ホルモンの数値を安定させることに専念しましょう。

無事に妊娠した後も、ホルモンの数値は医師と共に注意深く診ていくことが大切です。数値のコントロールが上手く言っていれば、甲状腺の疾患のない健康な女性と、全く変わらない妊娠・出産ができます。

私は橋本病の妊婦です。長くなりますが、参考になればと思い、自分の状況を書きます。

不妊治療を始めたのは昨年の9月です。
最初の血液検査でTSHが11を越え、橋本病の可能性が高いためヨード剤を使った卵管造影ができないこと、まずは甲状腺専門クリニックで詳しい検査をする必要があることを説明され、クリニックを紹介してもらいました。

で、その足で甲状腺専門クリニックへ行き、詳しい検査(レントゲンと血液検査)と問診を受けました。
私の場合、多用してたヨウ素入りのうがい薬が影響している可能性があるというお話でしたので、うがい薬の使用を控え、1ヵ月後再検査をしたところ、TSHが9台に減っていました。

値が改善したことと、薬を飲み始めると一生飲み続けないといけないとのことで、薬なしで不妊治療を続けました。(卵管造影は、通水検査に変更してもらいました)

その間、うがい薬は使用せず、他にも昆布などのヨウ素を多く含む食品は避けるようにし、半年後の今年4月、再検査をしたところTSHは6台まで下がっていました。

そのままだったら、薬なしで治療を続けたのですが、幸い同時期にAIHが成功し、妊娠することができました。
甲状腺の先生は、橋本病の人は妊娠し難いんだけど!と驚きながらも、流産の可能性を下げるため最低限の薬を処方してくれました。
そして薬を飲んで1ヶ月でTSH3.5まで値が下がり、今は値も妊娠経過も安定しています。

・・・とまあ、だらだら書いてしまいましたが、TSH6.33なら、通常は薬がいらない値なんだろうと思います。
ですが、妊娠したらTSH2くらいに抑えるのがベストだし、結局薬を飲むことになるのであれば、少し前から飲んで少しでも妊娠の可能性をあげるのもアリじゃないかと思うのです。
これは素人考えですから、お医者さんに相談する必要がありますが。。。

いずれにせよ、橋本病と不妊は多少なりとも関係があります。申し訳ないけど、その婦人科の先生大丈夫でしょうか?不妊治療専門クリニックではないのでしょうか?
卵管造影なんてやられたら悪化する恐れもありますから、まずは甲状腺の専門医にかかってくださいね。

出産した場合、出産後のほうが甲状腺の値が安定しなくなるそうです。なので、甲状腺専門医とは、長いお付き合いになります。

良いお医者さんと巡り合えること、不妊治療がうまくいくことを祈っています。

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