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不妊で起こる夫婦の温度差

不妊治療をしていると夫婦の温度差を感じませんか?

夫婦の温度差って

よくある夫婦のやりとり
:あなたももっと治療に協力してよ!
:協力?してるじゃない。病院の付き添いに来てと言われれば行ってるし、夜も早く帰ってこいといわれた日は早く帰るようにしてるじゃないか。
:そうじゃなくて、私は鍼や漢方もがんばっているのよ!言われたことだけやって、協力してるって言わないで!
:それはお前が妊娠のためにやりたいっていうからやってるんじゃないか。嫌ならやめればいいよ。俺は無理に勧めていない。
:違うの!もっとあなたにも積極的に治療に参加してほしいの!!!

どうですか

不妊治療はどうしても妻が頑張ることが多いですが・・・
妻からすれば・・・
自分ばっかりがんばっている
協力してくれるといっても別に何かをしてくれるわけではない
どうでもよさそう
子どものことを話すとうんざりしている感じがあからさまにわかる
夫からすると・・
治療や子供のとことで頭がいっぱいになっていいて声をかけづらい
つらそうだから治療を休めと言っても休まない
どうして不満を言われるかわからない
すぐ泣くからどうしていいかわからない

不妊治療の男女格差において、妻が夫に望んでいるのは「協力」ではなく夫が主体的にかかわることではないでしょうか?

負担が違えば反応も異なります。不妊治療がうまくいかない悲しみを夫にも「同じ気持ちになって欲しい」と思ってもなかなか難しいですし,妻が感情的になっているので夫は「自分だけはしっかりしな ければ」と思う態度が「冷たい」と思われがちになります。お互い「同じ気持ちになること」は難しいけど「気持ちに配慮すること、理解すること」はできるのではないでしょうか?

二人で前向きに不妊治療に取り組める4つの大切なコミュニケーション。
①観察 ②想像 ③聴く ④伝える
①~④を繰り返すことが気持ちの良いコミュニケーションとなります。
①相手を観察する
パートナーは「近いからこそ見えていない」ことが多いものです。
受信日でクリニックに行った妻を見て「とても疲れているみたい」
「表情がいつもより暗いかもしれない」などいつもと違うささいな
変化に気付き「今日元気ない?」「何かあったの?」と問いかけると
相手が悩んでいることを言う気になります。
⇒「お互いのことを気にかけている」という安心感と思いやりをはぐくむことができます。

②見えない部分を「想像」する
よく観察したとしても「自分が見ている姿」だけが相手のすべてでは
ありません。見えている相手の状態を想像するクセをつけましょう。
⇒相手の態度につられず、自分の気持ちを落ち着けて行動することができます。
「いつもより口数が少ないけど、疲れているのかな。後でおいしいものでも食べに連れ出してみようか」

③相手の話を「聴く」
「聴く」は、理解しようという意志を持って、身を入れて耳をそばだ
てるということです。話しを聞いているうちに自分の意見を言いたく
なったり他のことに目がいっていてはいけません。「アドバイスする」
のも相手の話をきちんと「聴いて」いないとすれ違いやケンカの原因
になります。相手は「つらい気持ちを吐き出したい」だけかもしれません。
⇒「聴いてもらえた」と感じると、満足度が大幅に増し、相手への信頼や感謝の気持ちが湧いてきます

④思いを言葉にして「伝える」
「見えない部分」という溝を埋めるためには「相手が見えていないときの
自分の行動や気持ちを説明する」ことが大切です。「本当に話すべきこと」
は楽しかったこと・面白かったことといった出来事だけでなく「どんなこと
に楽しさや悲しさを感じるのか」「どのように物事を考え、どのような選択
をしているか」です。

では!本当の気持ちを伝えるとどうなるか

:治療がんばっているけどなかなかうまくいかなくてつらいの
:つらいんなら休む?確かに最近思いつめているみたいだし。
:ううん、そうじゃないの。治療ってどうしても私の方がいろいろがんばらないといけないととが多くて、なんか1人でがんばってるような気がしちゃうのよね。
:でも俺に出来る
ことないし・・・。
:それはわかっているの。責めてるんじゃなくって、2人の子供のことだから、一緒に頑張っている気持になれるとなれると嬉しいなって思って。だから、私が辛いときにに話を聴いてくれたり、時々「○○頑張っているね。」って言ってねぎらってもらえたらとてもうれしいの。
:そりゃ、○○すごく頑張っているじゃん。むしろお前ばっか大変で申し訳なく思うこともあるよ。ほんとに俺にはわかんないくらい大変なんだと思うけど、子供ができるの目指してもう少し頑張っていこうよ。
:うん、ありがと。

不妊は夫婦の絆を試されます。不妊治療の男女格差やみかけの温度差にだまされないで、お互いの本当の気持ちを伝えあうことを試み続けてはいかがでしょうか?この経験を乗り切ることができたとき、お互いの存在が本当に大切なものであることにきづくかもしれませんね。

※参考資料:講演会「赤ちゃんを望むご夫婦の心理 どうする?不妊で起こる夫婦の温度差」
講師:平山史郎主催;杉並保健所 協力団体:不妊支援NPO PIKA

鍼灸師 安田 直子

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