暦の上でも、一年で最も寒い大寒を迎えました。
通勤時の風も肌に刺さるように冷たく、私もウールのパンツの下にレギンス、腹巻、靴下の重ね履き、 レッグウォーマーと何枚も重ね着をしています。
患者様も、冷え対策で上記のわたしのように重ね着をしている方が大多数ですが、気になる点がひとつ ・・・。「からだをしめつけすぎていないかな?」という心配です。
お腹やお腰の下のほうに鍼をするときに、「よいしょっ!」と下着をちからを入れて下げないといけないくらいきつい下着をつけていらっしゃる方にたびたびお会いします。
ウエスト部分のゴムがきついもの、ガードルのように全体的にキュっとしめつけているものなど。それだけでも、下着ですから365日24時間身に着けていることによって、骨盤の中の血流が悪くなってしまう事が心配されますが、さらに寒さ対策で、きつい重ね着をして下半身を圧迫していないか。
妊娠を希望されている方も妊婦さんも、まずは下着を選ぶときはおなか周りをしめつけすぎないものを選んでください。
以前に、ある助産師さんの著書におなかの血流を悪くしないために、ローライズの下着に腹巻の組み合わせが良いと書いてあり、なるほどと思いました。
お腹まですっぽりと覆ってくれる下着は、おへそまで冷えないようで安心感がありますが、ゴムがきついと血流を悪くします。
上前腸骨棘という、おへその斜め下にあるグリグリした腰骨のでっぱりの下までのショーツの上にゆったりとした腹巻をおしりの真ん中にある仙骨が隠れるくらいまでする方法をおすすめしていました。
それまで、ローライズのショーツはおなかが冷えるのでは?と思っていましたので、目からうろこでした。私も、その方法を実践していて、毎日おなかはぽかぽかです。
さらに、タイツや靴下、レギンスなどもワンサイズ大きいものなどゆったりとしたものを選んで、寒さのほかに「しめつけ」も冷えを招いてしまうという事を忘れないでくださいね。
鍼灸師 中嶋 恵子
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