排卵誘発剤 – 経口薬(飲み薬)について

妊活応援ブログ | 不妊鍼灸治療のアキュラ鍼灸院

皆様今日は。
今回は、排卵、排卵誘発剤の経口薬(飲み薬)について書きたいと思います。

排卵とは?
脳内に視床下部というホルモンの中枢があります。
ここから性腺刺激放出ホルモン(Gn-RH)というホルモンが分泌され、視床下部のすぐ下にある脳下垂体を刺激します。
すると脳下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)の2つのホルモンが分泌されます。
これらのホルモンの刺激を受け卵巣から卵が排卵(排卵)されます。

この排卵がおこらないと、妊娠は成立しません。
月経が3ヶ月以上停止している方(無排卵)や、生理がおくれがち、排卵するまで20日以上かかる方(稀発月経)。排卵を伴っていない出血(無排卵性出血)の場合や、頻繁に出血があったり、長期間出血が持続するなどの症状がある方、これらを総称して「排卵障害」といいます。

目次

排卵誘発剤とは?

排卵誘発剤とは卵巣を刺激して、「排卵を誘発する(引き起こす)」薬です。
上記のような排卵障害の方だけでなく、通常自力で排卵がある方でも排卵誘発剤を使用し排卵を誘発し妊娠成立をめざしてゆく為に使用します。

排卵誘発剤には経口(飲み)薬と注射薬があります。

経口薬には「クロミフェン製剤」「シクロフェニル製剤」などがあります。

クロミフェン製剤

商品名:クロミッド、セロフェン、オリフェン、フェミロン
クロミッド錠の効果は、視床下部の脳下垂体に働きかけ卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体形成ホルモン(LH)の分泌を促し排卵を起こさせる効果があります。
①脳に働きかけ性腺刺激ホルモン放出ホルモン(Gn-RH)の分泌促進

②性腺刺激ホルモン(FSH、LH)の分泌増加

③卵胞刺激ホルモン(FSH)により卵胞が成熟し、黄体形成ホルモン(LH)により排卵が促される。

副作用:顔面紅潮感、下腹痛、卵巣腫脹、頭痛、吐き気、疲労感などがあらわれる場合があります。
長期的に服用すると、頚管粘液(おりもの)が減ったり、子宮内膜が十分に厚くならないこともあります。
一般的に、月経周期の3日目、4日目、5日目あたりから5日間連続で内服する。

また、医師の判断で男性不妊にも応用されることがあります。
この場合、FSHは睾丸に作用し、男性ホルモンの分泌がよくなり、精子形成の促進効果を期待します。

シクロフェニル製剤

商品名:セキソビット
視床下部の脳下垂体に働きかけ、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)の分泌を促します。
作用はクロミフェン製剤と似ておりますがクロミフェンより誘発作用が少なく、クロミフェン製剤のような副作用は起こりにくいのが特徴です。
副作用:クロミフェン製剤に比べ少ないが、下腹部に張りや痛み、吐き気、頭痛、倦怠感があらわれる場合がある。
一般的に、月経周期の5日目から1日4~5錠を2回~3回にわけ、5~10日間連続で内服する。

以上、排卵、排卵誘発剤、経口薬について書かせていただきました。
当院には院長はじめ不妊カンセラーの資格を持ったスタッフ、専門知識を持ったスタッフがおります。
不妊治療にて様々な疑問等があると思います、我々でよろしければいつでもご相談下さい。

鍼灸師 庄子

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