妊娠力を高めるためには、女性の本来もっている体のリズムを目覚めさせ、ホルモンバランスを整えることが大切です。
本来持っている体のリズムを整えるためには
- 「生理期」には不要になった子宮内膜をすっきり排出し、再生と修復を促します。
- 生理が終わってから排卵までの「卵胞期」は質のいい卵がからだのなかで育つように十分な栄養を与えます。
- 排卵後から次の生理までの「高温期」には体を温めて受精卵が着床しやすくします。
先月、生理周期に合わせた養生法 その① として、生理期の養生法をお伝えしましたので、今回は卵胞期の養生法についてお伝えいたします。
卵胞期の養生法
この時期に大切なのは、卵胞の成長を促す食材を取り入れることです。
納豆などの大豆製品や、卵、魚介類など良質のたんぱく質は卵胞の成長を促す作用にすぐれています。小松菜やにんじんなどの色の濃い野菜や、玄米や雑穀などのできるだけ精製していない穀物もお勧めです。
妊娠を望んでいると体を気遣って家にこもりがちですが、じっとしたままでは ”気”や”血” が滞り、栄養やエネルギーが卵巣が十分に届きません。
毎日、ウォーキングしたりストレッチしたりしてからだを動かしましょう。血流が良くなるため、よりスムーズに排卵しやすくなるはずです。
また、卵胞が育つのは夜が中心で、排卵も夜に起こることが多いといわれています。
東洋医学的にも夜更かしすると卵を育てる”血”が消耗されてしまうため、寝不足は避けたいものです。できれば22時、遅くとも0時までには床につく習慣をこころがけましょう。
日々患者様とお話ししていて思うのですが、毎日少しウォーキングをする、食事の内容に気をつける、早く寝る、など簡単で出来そうなものばかりですが、生活習慣をかえるというのは、なかなか難しいものです。
毎日歩く・・それは私には出来ないかも・・と感じる人も多いかもしれません。
やらなければいけないとわかっているのに、やらなかった自分にちょっとがっかりすることもあると思います。
毎日ぜったいやるぞ!というよりも、まずは卵胞期に運動をしようかな、と期間を決めて始めるのも生活習慣をかえる良いきっかけになるかもしれません。
生理周期が28日の方だと、だいたい生理から8日~14日目が卵胞期になります。
興味がある方は試してみてくださいね。
次回は高温期の養生法についてお伝えいたします。
石橋
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