【論文解説】妊娠中の鍼治療の安全性について、システマチックレビュー

論文要約・学会発表

論文解説:
妊娠中の鍼治療の安全性について、システマチックレビュー

The safety of acupuncture during pregnancy: a systematic review
Jimin Park et al, Acupunct Med. 2014 Jun;32(3):257-66.

鍼の妊娠中の有害事象について調べた論文です。

論文の概要は下記の通りである。

主要アウトカム評価項目 鍼による有害事象
妊娠中に鍼を施した論文105件を精査した結果、25件の論文にて有害事象の報告あり。しかし、多くが鍼を刺すときの痛みによるものでした。重症報告はあるが、それは鍼治療に起因するものではなかった。結果として、全体の1.3%にて鍼を刺すときの痛み、倦怠感、だるさなどの報告されたが、それ以上の有害事象の報告はなかった。

以上

コメント:
妊娠中の鍼の安全性について、質問を受けることがありますが、鍼灸も実は種類が色々とあります。例えば、長くて太い鍼を使えば、それだけ体への負担(侵襲性)が増えるので、有害事象の確率も高くなります。

当院は患者様の体への負担を最小限に抑えつつ、最大限の効果を得ることに主眼を置いております。当然のことですが、女性のライフサイクルの中で、もっとも大切な妊娠中ですので、痛みや火傷には最善の注意を払って鍼灸治療を施します。

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