本論文は米国生殖医学会と不妊内分泌学会のコラボレーションにより米国生殖医学会誌に2017年1月に掲載された報告です。
「Optimizing natural fertility: a committee opinion」 「自然妊娠の可能性を最大限にするには」
この論文によると、妊娠しにくくなる要因として以下のものをあげています。
Factor | Impact on fertility | Study |
---|---|---|
Obesity (BMI >35) | Time to conception increased 2-fold | Clark |
Underweight (BMI <19) | Time to conception increased 4-fold | Clark |
Smoking | RR of infertility increased 60% | Augood |
Alcohol (>2 drinks/d) | RR of infertility increased 60% | Eggert |
Caffeine (>250 mg/d) | Fecundability decreased 45% | Wilcox |
Illicit drugs | RR of infertility increased 70% | Mueller |
Toxins, solvents | RR of infertility increased 40% | Hruska |
Note: BMI = body mass index; RR = relative risk.
要約すると
①肥満(BMI>35) 妊娠までの期間が2倍
②過度の痩せ(BMI<19)妊娠までの期間が4倍
③喫煙 不妊のリスクが60% 増加
喫煙をする人はしない人と比べ、1年~4年早く、卵子が枯渇するといわれています。また、流産の増加につながります。男性では運動率の低下や奇形率の増加につながります。
④飲酒(1日2杯以上) 不妊のリスクが60% 増加
飲酒は控えたほうがよろしいかもしれません。男性の精子への影響は認めらえてません。
⑤カフェイン(>250 mg/d):妊孕性45%減少。
但し、一日1~2杯以内のコーヒーは得意妊娠へ影響はないようです。
⑥違法薬物 不妊のリスクが70% 増加
⑦膣の潤滑剤の使用 不妊のリスクが40% 増加
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