コンビニ、スーパーなどで手軽に美味しい食材(弁当)を買える時代。
便利な時代ですが、「食品の質」を高めるために食品添加物が多々使われています。
日本の食品添加物の種類は1500種類以上あるといわれ、世界でもなんとトップクラスです。
そして、日本人は年間で約7キkgも摂取しているといわれています。
そもそも食品添加物は「食品」ではありません。
食品衛生法でも”食品添加物とは食品の製造過程で、または食品の加工や保存の目的で食品に添加、混和などの方法によって使用するもの”と定義され、食品とは明確に区別されています。
食品添加物の具体的な役割としては・・・
1.食品の品質を良い状態に保つ(保存料、酸化防止剤)
2.見た目や味を向上(甘味料、着色料など)
3.栄養価を高める
4.製造・加工において必要なもの(乳化剤、膨張剤)
最近は「食品添加物が入っている=不安・だめなもの」という認識になっていますが、食品の製造過程においてどうしても使用せざるおえない時もあります。
例えば日本の食卓に出てくる「豆腐」。この豆腐を固めるためには「にがり」が必要ですが、このにがりも昔から使われてきた食品添加物のひとつです。にがりがなければドロドロになり、現在の豆腐を作ることができません。
また、食品添加物(保存料、酸化防止剤)が使われるようになってから、食品が長持ちするようになり食中毒による健康被害が減った事も事実です。最近は「保存料不使用」と表示しながら、それ以外の食品添加物で代替している場合もあるそうです。
「無添加」や「保存料不使用」と書かれているだけで「体に良い食品」と誤解している方も少なくないと思いますが、食品添加物が入った食品より無添加食品の方が安全という考えに、科学的な根拠は何もありません。
しかし、食品添加物の中には動物実験によって発がん性やその疑いがある、中毒死を起こす、お腹の子どもに悪影響を及ぼすなど、明らかに危険なもの、「食べてはいけない」ものも存在しています。
最近、”なんとなく疲れやすい””からだがだるい”などの症状がでている方はもしかしたら食品添加物が原因という事も考えられます。
今一度、ご自身が食べている物の「原材料名」を見てみて下さい。
思った以上に添加物が使われている事に驚くと思います。
〈下記はある食品の原材料名の一部です〉
サラダ(れんこん、ごぼう、レタス)・調味料(アミノ酸)
乳化剤・pH調整剤・酸化防止剤(V.C)
増粘多糖類・発色剤(亜硝酸Na)
香料・甘味料(ステビア)・着色料(カラメル)
酸化防止剤は、サラダの酸化防止のため
増粘多糖類は、ドレッシングのトロミづけ
発色剤は、サラダの黒ずみ防止などのたまに使われていますが
上記の添加物は「用途名つき物質名」といい毒性が高いものが多いです。
自宅で使用する調味料にですら食品添加物が使われいますので、100%添加物を摂らない事は確実に不可能に近いと思います。
しかし、食品を選び、食品添加物を減らす 事はできると思います。
食品添加物は動物実験しかされていません。
長い期間で見たときに人間にどのような変化が起きるのかは分かっていません。
年齢を重ねても「健康」でいられるよう、まずは食事から見直す必要があると思います。
自分の健康は自分で守りましょう。
当院受付の「アキュラ図書」にも期間限定で食品添加物に関する本を置いていますので是非手にとってご覧ください。
鍼灸師 中村 早耶香