不妊クリニックを受診する前にして欲しいこと(1)

妊活応援ブログ | 不妊鍼灸治療のアキュラ鍼灸院

こんにちは。アキュラ鍼灸院の徐です。当院では不妊鍼灸を専門分野の一つとしております。クリニックでの不妊治療を開始するまえに、是非トライしていただきたいこと。それはできるだけ毎日セックスをすること。「子供が欲しいけどなかなかできない」という方にはまずチャレンジして欲しいと思います。

「1ヶ月間、できるだけ毎日セックスをする」。
本当は、1ヶ月と言わず3ヶ月くらいは毎日セックスして欲しいと思います。

私の友人や親しくしている方から相談を受けた時、私はマジ顔でこの話をします。「エッ?冗談でしょ?!」とほとんどの人は私にいいますが、いいえ、マジで頑張れ!と伝えます。これは不妊のプロとして真面目なアドバイスです。それだけで妊娠される方も少なくありません。うそだと思って、まずは勤しんでみてください。

毎日セックスをすると妊娠し易くなるといった文献がたくさんでていますが、まずは、私たち日本人は実は日本一セックスの回数が少ない国民であるということを自覚する必要があります。コンドーム製造のDurex社の2005年の調査によると、性交回数が最も多い国はギリシャで1年に138回、フランスが120回、アメリカが113回、中国が96回、日本は最も少なくて45回でした。日本人は週に1回もしていないペースになります。当院に通院されている患者様の多くは、排卵日を狙ってタイミングを合わせますが、実はこの方法ではなかなか妊娠しません。

「排卵日の性交は妊娠率が低い」のです。また、「排卵日の性交が最も妊娠の確率が高い」という認識は正しくありません。

では、いつが一番いいかというと、排卵日の前日と前々日の性交が最も妊娠の確率が高いそうです。それはどういうことかというと、卵子が排卵する前に精子が卵管に存在し、排卵と同時に待ち伏せしている精子と受精することが望ましいのです。最近卵子の老化について、いろいろと報道されていますが、老化には2種類あって、卵巣内での老化と排卵後の老化があります。卵子の寿命は24時間。できるだけ早く受精したほうが、良い状態であるということです。ですから、「排卵日しか」狙っていない場合にはなかなか妊娠しないのです。Wilcox AJ et.al. Human Reproduction 13: 394–397, 1998 の論文によると排卵6日前以前の性交と排卵1日後以降の性交での妊娠はゼロ、排卵日の性交でも妊娠はしますが妊娠6週までにその80%が淘汰されると書いてあります。ですから、タイミングをとる場合は排卵日の前日と前々日に!

でも中にはいつ排卵しているのか、よくわからない人もいますし、実際に排卵チェッカーで予測されている日ではないときに排卵している人も結構いっぱいいます。なので、予測が当たらない可能性もでてきます。ストレスや睡眠不足で女性の排卵周期はブレます。ですから、毎日セックスをすることが大切なのです。

さらに、毎日セックスをすると、実は精子にもいいことがあります。精子は卵子と違って、射精すれば、精子が継続的に作られていきます。精子も卵子と一緒で、老化があり、できるだけ新鮮なほうが、運動率もよく、奇形率は少ないのです。精子は貯めずに、射精することによって、常にフレッシュな精子が補充されつづけられます。

毎日セックスをしなさい!そういうと必ずといっていいほど、排卵後にセックスしたって、意味ないでしょ、、、と言われます。排卵後のセックスについてですが、様々な論文において、排卵後のセックスは妊娠率を増加させる傾向があると発表されています。なぜかというと、母体が精液に暴露されることにより免疫寛容となり、胎児が拒絶されにくくなり、着床しやすくなるからです。ですから人工授精や体外受精の周期にもセックスをする意義はあるのではないかと思います。確かに精子はもう必要ありませんが、精子に暴露た子宮内膜では調節性T細胞が増え、妊娠の準備に備えるといわれています。

そして、最後に。男性はとてもデリケートな生き物です。ちょっとした精神的なプレッシャーで射精ができなくなったり、勃起ができなくなったりします。多くの場合、セックスの日を指定され、また基礎体温を気にすぎる女性はタイミング合わせに神経質になっており、とても楽しいセックスとはいいがたい雰囲気が出来上がってしまいます。排卵日などをピンポイントに狙おうとせず、あえて特定の日を狙わない作戦が奏功します。

仕事が忙しい・帰りが遅い・元気がない・平日は疲れすぎているなどなど、言い訳はたくさんあるとおもいますが、まずは「毎日セックスをする」ことを頑張ってみてください。

セックスをすることが苦痛、というかたは、専門家の治療が必要が場合がありますので相談ください。

アキュラ鍼灸院 院長 徐 大兼

 

執筆者紹介

アキュラ鍼灸院院長 徐 大兼(じょう たいけん)
院長 徐 大兼

プロフィール

アキュラ鍼灸院院長 徐 大兼(じょう たいけん)

妊活は、時間との闘いでもあります。その大切な時間を一秒たりとも無駄にしたくないと私たちは考えています。妊娠する能力を高め、より早く結果を出すことをお手伝いすることが私たちのミッションです。

不妊鍼灸でお腹の凝りをほぐし、子宮・卵巣本来の力を引き出します。また、身体の不調と自律神経を整え、卵巣への血流を促進し、卵巣機能改善サポートを行います。

不妊治療中の不安をお聞きしながら、「妊娠しやすい身体」になるため、全力でサポートします。

妊活応援ブログ | 不妊鍼灸治療のアキュラ鍼灸院

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

記事がよかったらシェアお願いします!
  • URLをコピーしました!
目次