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 03-5469-0810

産後漢方相談

2023年10月24日から、
第1・3・4火曜日
(第2・5火曜はお休み)
子連れで漢方相談
が始まります!


10時~16時の間で1時間のご予約枠となります。

※火曜日は、お子様連れの方が優先となります。お1人でご来店が可能な方は、水曜日~土曜日にご来店ください。オンラインでのご相談も可能です。

第4火曜日は不定期にイベントを開催しております。
次回のイベントは11月28日(火)10:00~11:30です。

ご相談時間は30分~40分。
少し時間に余裕を持ったスケジュールで、赤ちゃんがぐずっても安心。
アロマの香りと植物に囲まれた癒しの空間で、オリジナルブレンドティーを飲みながらの漢方相談となります。

次の妊娠のためのご相談、産後の疲労感、気持ちの落ち込み、便秘、母乳の出が悪い、乳腺炎、アトピー悪化等々。産後の不調と、次のステップへのサポートなどに対応いたします。おむつ替えスペース、バウンサー、キッズサークル、絵本、お水(お湯)をご用意しています。

相談者は薬剤師・3児の母の徐朝子です。子育てに関するお悩みも、ちょっとしたことならお役に立てるかもしれません。気になること、気軽にお話しください!

※火曜日はインターホン702を押してご入館下さい。
※火曜日は 03-5469-0810 の電話はつながりません。急なご連絡は LINE のトーク画面よりお願い致します。

★こちらは「アキュラ漢方」のライン公式アカウントです。
「アキュラ鍼灸院」へのお問い合わせや遅刻連絡・予約変更等はお受けできませんのでお気を付けください。
★ご相談中や店休日など、すぐにはお返事できない場合がございます。

産後の不調と漢方について

西洋医学的な知見から

産後のからだとこころ
出産を機に、母親の体は解剖学的にも生理学的にも大きな変化が起こります。
子宮の位置や大きさの変化は想像がつきますが、呼吸器や内分泌、循環器、血液の組成や腎機能にも影響が及びます。

産後の子宮は、1ヶ月半ほどかけて、非妊娠時のたまごほどの大きさに戻ります(子宮復古)。その際の子宮の収縮に伴う痛みを後陣痛と呼び、授乳の時に分泌されるホルモンにより促進されるため、授乳時にお腹にキューっとした痛みを覚えることがあります。また、子宮収縮の際に子宮内に残った分泌物(悪露)を排出します。通常産後2週間ほどで血まじりの悪露は減っていき、色も透明に変化しながら1ヶ月〜1ヶ月半ほどで消失します。

また、分娩後女性ホルモンであるエストロゲン・プロゲステロンが急激に減少すると、プロラクチンという乳汁産生ホルモンにより乳汁分泌が始まります。

生理の再開もホルモンの影響を受け、産後数ヶ月は無月経となります。授乳をされている方は、前述のプロラクチンによる卵巣機能抑制作用を強く受けるため、もう少し長い期間無月経となります。産後初めての生理は無排卵であることも多いですが、生理が再開する前に排卵が始まることもあります。(つまりは、無月経期間や授乳期間であっても妊娠する可能性はありますので、産後の妊娠計画には注意が必要です)

心の変化としては、産後3日~10日以内に情緒が不安定になったり、眠れない・集中力が続かない・焦燥感などの症状が出てくることがあります。いわゆるマタニティーブルーズと呼ばれるもので、大抵は一過性であり約2週間ほどで自然になくなっていくものです。急激な女性ホルモンの低下等、内分泌環境の変化に伴って症状が現れると考えられています。ただし、症状が産後1か月以上たっても続く、落ち込みや不安症状が悪化するなどという場合は産後うつ病に移行する可能性がありますので、放置をしないことが大切です。

産後の不調と対処法
これだけ大きな心身の変化が起きているので、それに伴うトラブルはマイナーなものも含めるとたくさんあります。比較的多いトラブルとして、母乳が出ない、乳腺炎、便秘、貧血、腰痛、会陰の痛み、帝王切開の場合は手術痕の痛みなどがあり、便秘には下剤、貧血には鉄剤、痛みや熱に対しては解熱鎮痛剤や場合によっては抗生剤となります。

母乳分泌については個人差の大きいところですが、積極的に赤ちゃんに吸ってもらう、乳房マッサージや食事により栄養を摂るという方法でも足りない場合は粉ミルクを足して対応します。

心のケアは、軽いものであればやり過ごすことになりますが、万が一落ち込みや睡眠障害の程度が強ければ、抗うつ薬や睡眠導入剤などを服用したり、場合によっては入院してゆっくり休むことも必要になります。

東洋医学的な知見から

東洋医学的には、産後の消耗のことを「三虚」といい、「気」「血」「陰」の3つの「虚(不足)」のことを指します。

それぞれ「気虚(ききょ)」「血虚(けっきょ)」「陰虚(いんきょ)」と言い、生命活動を支えるエネルギーや物質の不足を意味します。

また、産後の体の状態は「多虚多瘀」とも表現され、「多虚」(前者の「三虚」)に気血の巡りの悪さが加わえた言葉となります。気の巡りが悪い状態を「気滞」血の巡りが悪い状態を「血瘀」と言います。

「気虚」体力の消耗・エネルギー不足の状態
「血虚」血液・栄養物質の少ない状態。メンタルにも関連
「陰虚」出産での大量発汗で、水分不足の状態
「気滞」気の巡りが悪い状態
「血瘀」血の巡りが悪い状態
※「気虚」と「血虚」を合わせて「気血両虚」と言います。

産後に使う漢方

・気血両虚(けつりょうきょ)
産後の不調で一番多くを占めます。疲れやすい、めまい、立ちくらみ、動悸、悪露が止まらない、母乳がでない、抜け毛、記憶力の低下、便秘などの症状が出ることがあります。また、血の不足はメンタルにも影響しますので、落ち込みや眠れないなどの症状が出ることもあります。もともと虚弱体質の方、出産時に出血が多かった方、出産に時間がかかった方などは消耗が大きいので、気血を補ってあげると諸症状が緩和していきます。十全大補湯、補中益気湯、婦宝当帰膠、帰脾湯 などを使用します。

・陰虚(いんきょ)
出産での大量発汗・体液の消失・出血により、体内の水分バランスが崩れ、陰虚となることがあります(陰虚は血虚と重なる部分もあります)。体に必要な水分量が低下したことにより、相対的に乾燥症状や熱症状が出ることがあります。喉の渇言き、口の苦み、寝汗、発熱などを訴えます。生脈散や三物黄芩湯 などを使用することがあります。

・血瘀(けつお)
血の巡りが悪い状態を「瘀血」「血瘀」と言います。産後の悪露がなかなか止まらない、暗い色の塊状の悪露が続く、下腹部の痛みがあり温めると良くなるなどの症状が出ることがあります。折衝飲、芎帰調血飲第一加減 などを使用します。

・気滞(きたい)≒ 肝気鬱結(かんきうっけつ)
出産直後の気分の高揚と、昼夜を問わない慣れない育児の連続で、自律神経の乱れが生じることがあり、睡眠に問題が生じたり母乳の出に影響が出ることがあります。このような状態を肝気鬱結と呼び、逍遥散や加味逍遙散 などを使用します。

・腎虚(じんきょ)
腎とは成長・老化・発育・生殖などを主ると東洋医学では考えます。その腎の力が衰えることを腎虚と言います。年齢を重ねるだけでも「腎虚」は進みますが、産後足腰がだるく力が入りにくい、腰痛や排尿異常がある場合は腎のフォローが必要になります。産前より腎虚がある場合は更に要注意です。八味地黄丸、参茸補血丸 などを使用します。

東洋医学では産後の養生として、産後3ヶ月はとにかく無理せず休むこと、胃腸に優しく血を補う食材でしっかりと栄養を摂ること、冷たい水を触ったり冷たい風に当たることを避けることなどをあげています。

一昔前、家族が大所帯だったころとは異なり、産後の疲れが抜けないままに慣れない育児を新米お母さんが一人で奮闘するという場面は多くみられます。それに加え、産後1年を待たずに復職される方も多数いらっしゃいます。産後をどう過ごしたかはその後の体調に大きく影響しますし、第二子、第三子を希望されるのであればなおさら産後の養生が大切になります。

ご相談者様の声

疲れがとれない(産後5か月)

SAさん(43歳)

第一子を43歳でご出産され、産後5か月でご来店。
ご主人と共に、たまにお母様の力も借りながら5ヶ月間育児に奮闘してきましたが、とにかく疲れがとれず、ふわふわしている感じがするとのことでした。よくお話を聞くと、寝ている間も隣で寝ている赤ちゃんのことが気がかりで緊張感から熟睡が出来ないとのこと。出産自体は出血量も中程度、時間もさほどかかっておらず順調そう

出産で消耗した気血を補い、昂った神経を落ち着ける安神作用のある漢方を使用し、1ヶ月ほどのちには以前よりしっかり眠れるようになってきたとご実感されました。数ヶ月間継続し、睡眠が改善され日中も元気に活動ができるように。当初のお悩みが解決すると今度は肌荒れが気になり始め、お肌のご相談へと移行しました。

SAさんにメインでお出しした漢方
婦宝当帰膠、心脾顆粒、加味逍遙散

漢方相談の営業時間

月曜日、日曜日、祝日はお休みです。
2023年10月24日より火曜日の営業を開始します。(第1、3、4火曜日)
火曜日は子連れの方優先とさせていただきますので、お子様と一緒にご来店される場合は、火曜日をご利用ください。
また、下記営業時間内であれば、ZOOMでのご相談も可能ですので、ぜひご利用をご検討ください。

曜日営業時間
2023年10月24日より火曜日の「子連れ漢方相談」が始まります。
10:00~16:00
※ 第1、3、4のみ営業で子連れの方優先
※第4火曜日は不定期にイベントを開催
 10:00~17:00
12:00~20:00
10:00~17:00
10:00~16:00
第1、3、5のみ営業

薬剤師 徐 朝子プロフィール

アキュラ鍼灸院 不妊漢方相談 徐 朝子

薬剤師
日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
明治薬科大学卒業

病院・調剤薬局での約15年の勤務経験のなかで、本当の健康とは何かについて考え、未病・体のバランス・心身一如という概念のある東洋医学に出会う。一念発起してイスクラ中医薬研修塾へ入塾。漢方薬局勤務の後、アキュラ漢方を開店。

日本漢方、アロマ、ハーブ、サプリメントなど興味のあることを学んで参りました。今まで吸収してきた知識や経験を存分活かし、心を込めてご相談させていただきます。


こころもからだも温める… 東京での不妊鍼灸治療はアキュラ鍼灸院へ

03-5469-0810

診療時間(火曜日休診)
10:00~21:00(月・水)
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