さて、今回は、タイミング、人工授精、移植後の鍼灸治療を受ける時期についてお話しします。
タイミング・人工授精・移植後に鍼灸治療を受けることで、子宮内の免疫反応を寛容にすることで、受精卵が着床しやすい環境を整えることが可能となります。
鍼を受けて頂きたい時期の目安は下記の様になります。
タイミング法・AIH法
実施後4日以内
移植法
『初期胚から桑実胚』…移植後3日以内
『胚盤胞』…移植後36時間以内
それぞれの治療法により適切な時期が異なります。
理由としては、タイミング法、AIH法では、精子と卵子が出会い受精卵となり子宮へと運ばれ着床します。
胚移植では、既に受精卵となったものを子宮へ届けます。また、胚盤胞は直ぐに着床可能となりますが、初期胚から桑実胚は、子宮内で分割後、胚盤胞となり着床となる為、それぞれ胚盤胞に至り着床するまでの時間差を考慮して適切な鍼治療の時期を決定しています。
また、移植後単発の鍼灸治療よりも、週一回の治療を継続しながら、事前にタイミングやAIH・移植に備える、自宅でのセルフ灸やサプリを兼ね合わせることでより高い効果が得られます。
アキュラ鍼灸院 村松 慎一郎
Q42
執筆者紹介
アキュラ鍼灸院鍼灸師 村松 慎一郎
私と鍼灸との出会いは、留学先の北京で生活環境が一変したことからストレス性胃炎で苦しんでいた時期でした。西洋医学では、改善しない日々を過ごし、もどかしさと不安感が強くなって行きました。当時のルームメイトや教授が私に鍼灸治療を受けてみてはどうか?と勧めてくれ、鍼灸漢方治療を受けることになりました。
担当してくれた老中医は自分の現状と原因を直ぐに見抜きストレスにしっかり対応できる体質へと治療。3ヶ月程で胃痛や胃炎は消失し、自分の鍼灸に対する姿勢も変化。帰国後、両親へ無理を言い専門学校へ進み、卒業後は整形外科病院でのリハビリ鍼灸・在宅訪問マッサージでのターミナルケアを中心に鍼灸師としてのキャリアを積み重ねて来ました。
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