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質問 「受精卵は熱に弱いので、体を温めるのは良くないの?」

節分を過ぎて、寒さもピークを迎えたようです。

春の兆しがちらほら感じられる日も出てきましたが、突然雪が降ったり、まだまだお布団から出るのが

つらい日が続き,患者様も、寒さ対策をいろいろ方法で取り組んでいらっしゃいます。

しかし、最近毎週のように「温めすぎは受精卵に良くないとネットにたくさん載っているのですが、カイロは使わないほうが良いのでしょうか?」
「移植後はお風呂に入らないほうが良いのでしょうか?」というご質問を受けます。

そこで、医学的に体を温めるよって着床率を下げるような事があるのか調べてみましたが、該当する記述はどこにもありませんでした。

今回はそれについての、私の考えをお話します。

確かに、受精卵や精子はタンパク質でできているので(人間の細胞全てに言える事です)熱には弱いですが、人間には体温を一定に保つ機能が備わっているので、外からどれだけ温めたとしても、それによって体の内部にある精子や受精卵だけが熱で死んでしまうなんてことはありません。

40度のお風呂に入っても、体温がどんどん上がって、40度になる事はありませんよね。
この季節、寒いと思いながら移植後はずっとお風呂に入らずにシャワーで過ごしていたとか、ご主人がお風呂が大好きだけれど温めすぎは精子に良くないと思って、不妊治療を始めてからお風呂はシャワーだけにしてもらっているという方もいらっしゃいました。

今のような寒い時期に、自分で体を触ってみて冷たい、寒いという感覚があるという事は、全身の健康状態を考えた上で、血流を良くしてあげたほうが良い状態であると思います。普段血行がよくない人がお風呂に浸かって、全身の血流を良くしてあげる事は、体の隅々まで血流を巡らせ、酸素、栄養、体熱を各臓器に送り、疲労回復、リラックスを促すという、健康を維持する上で重要な効果が期待できるでしょう。

以上の理由から、体調不良や、のぼせ、出血などの症状がなければ、体を温めるても妊娠率を下げるような事は考えにくいと思います。

ただ、カイロの使用についてのご質問も多いですが、毎日ずっとカイロをおなかに貼ったままなど、長時間、高熱を体の状態に関係なく保つ事は、低温やけどの心配もありますし、おすすめはいたしません。
使用するなら、特別寒い環境にいる時や、心配を助長させないために、直接腹部に貼るのではなく、背中側のお腰周りを温めると良いでしょう。

私達の体も、職場や家庭、季節など周りの環境、も毎日変化しています。

私が、毎日患者様のお体を触っても、皮膚の温度は皆違います。問診をしても基礎体温は皆違います。
鍼とお灸の治療でも、冷えている方には温める治療をしますが、なかには熱が強い方もいて(風邪などの発熱ではありません)そういう方には、冬だからといって同じようにガンガン温めるような治療はしません。
一人一人の、その時の体の状態に合わせて治療方法を変えていきます。

みなさんも、ご自宅で体調管理をするときには、ご自分の体の声に答えてあげるようにケアしてあげてください。自分が心地よいと思える状態が、その人にとって、何よりも健康的な事だと私は思います。

鍼灸師 中嶋恵子

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