アキュラ鍼灸院では、外国の方が治療に来て下さるだけでなく、海外からの見学者の方の対応などもしております。
私自身は、鍼灸師になる以前、企業で海外広報をしていました。
今でこそ英語で仕事をしていますが、英語に初めて触れたのは中学1年生で、文字通り”I have a book.”からのスタートでした。田舎の学校だったため英語にはほとんど力を入れず、当然成績もぱっとせず。高校時代にやむを得ない理由(日本人向けの高校がない国にいた)でインターナショナルスクールに行きましたが、ぱっとしない成績のまま卒業し、ぱっとしない大学でやり過ごしました。
転機、というか、やり過ごせなくなったのは、イギリスに留学しようという時でした。イギリスの大学に入るには、IELTSという英語テストを受ける必要がありました。本番の3週間前に模擬試験を受けたところ、5程度でした(9がネイティブ)。この成績では大学院は絶望的です。
英語の全てが苦手でした。日本人でしたが文法の成績も悪かった。特にリスニングの点数が低く、4程度だったので、3週間までになんとかリスニングだけでも点数を上げなければと焦りました。
世の中には様々な英語学習法があります。どれが効果があるのかなどは人それぞれだと思いますので、参考程度に私個人の経験を記します。
当時、英語に慣れるため英会話学校に通っていました。その学校にはリスニング部屋があり、授業以外でも使用が認められていました。
先生がいくつかリスニングの教材を教えてくれました。その中でラジオのインタビューを収録した教材がありましたが、「あなたたちにはまだレベルが高いわ」と言われてしまいました。
3週間でリスニングを上げるにはこれを聞き取れるようになるしかない!と決心し、ランチの時間にリスニング部屋にこもり聞き始めました。
ぼんやりと聞くだけならできます。問題はきちんと理解しているかです。この教材には、当然ながら逐語記録がありました。そこで、話し手の言葉を一つ一つ書きとっていき、聞き取れないところは聞き直し、全てできたら逐語と照らし合わせるという作業を3週間しました。
結果、3週間後の試験ではリスニングが7.5になり、スコアも合計で6になりました。
半年後のIELTSではリスニングがさらに上がって8.5になり、希望学部のスコアを超えたので入学が認められました。この時はクラスメートからやたら秘訣を聞かれた記憶があります。
大学院では英語とは関係ない勉強をしていました。しかし、せっかくイギリスに来たのにと、ケンブリッジ英検のアドバンスト(CAB)という科目をスイス人の銀行員たちと受けました(スイスの銀行ではCAB合格が義務なのだそうです)。
下記がその時の成績表です。文法と会話は相変わらずです。コミュニケーションの大部分がメールのインターネット時代、スピ―キングに関してはあまり問題視されなくなっているのが幸いです。
アキュラ鍼灸院では本当に英語を使う機会が多いです。スタッフ全員の英語力底上げとして、オンラインでの英会話レッスンを補助しています。
ここで働きたいと思う方の中には、英語ができないといけないのではと思う方もいらっしゃるようです。英語はただのツールで、ツールは後からでも鍛えられるので、安心してください。
鍼灸師 橋本 佳奈
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