東日本大震災から3週間たちました。
日に日に余震は少なくなってきたものの、以前として原発の問題はおわりがみえず、不安に感じている方が多いと思います。
そのような中、先日東京都の浄水場で、1リットルあたり210ベクレルの放射性物質が含まれていることが分かり、食品衛生法で暫定的に定めた、乳児の飲料水としての指標値を超える濃度とのことで、乳児は水道水を飲むことを控えるようにとの報道がありました。
生きていくうえで、水は必要不可欠です。
大気汚染よりも深刻な問題と感じた方は沢山いらっしゃると思います。
それに対し、日本産科婦人科学会は”水道水について心配しておられる妊娠・授乳中女性へのご案内”を発表しました。
http://www.jsog.or.jp/news/pdf/announce_20110324.pdf
その内容は、
今回検出された数値よりも放射性物質の濃度が高い500ベクレルの水道水を、280日間の妊娠期間中に毎日飲んだ場合の被曝(ひばく)量は約4ミリシーベルトで、母乳に分泌される量はその4分の1程度。
どちらも胎児に影響が出るとされている50~100ミリシーベルよりかなり低く、現時点では妊娠・授乳中の女性が妊娠中・授乳中女性が軽度汚染水道水を連日飲んでも母体や胎児、乳幼児に健康被害は起こらないと推定されるようです。
ただし、
汚染された水道水以外の飲み水を使用できるのであればその利用をお勧めします、とのこと。
また、妊婦は脱水症状に特に注意する必要があるため、のどが渇いた場合に我慢しないこと、
今後も水道水の放射性物質汚染(ベクレル値)には注意が必要、として被ばく量の計算の方法を示しています。
色々な情報が錯綜し、不安になることも多いと思います。
しかし、この日本産婦人科学会の情報から計算してみると、国が基準とする数値はかなり安全ということがわかるとおもいます。
今後も正しい知識を身につけて、自分で冷静な判断をし行動していくことが大切になってくるのかもしれません。
鍼灸師 石橋 朋子
コメント