この模様見たことありますか
見れば見るほど、受精卵に見えてきませんか
これは、東洋哲学の陰陽論を象徴する 「太極図」 というものです。
『陰陽論』 とは、すべての事象は2つの側面からできていて、どっちの側面も欠かせないという考え方です。
2匹の おたまじゃくし が絡みあってるみたいですよね
といっても、今回は、見た目だけの話ではありませんよ
陰と陽は、女と男、月と太陽、右と左、裏と表、静と動....のように、
見えるモノだけではなく、見えないモノの状態や性質も 二極に分けることができます。
受精卵は、卵子(陰)と精子(陽)の結合によって生み出されます。
精子が卵子に出逢えるまでのドラマチックなレースの中でも、陰陽の原理がたくさん見受けられるので挙げてみますね
まずは精子を“陽”としてみましょう。
陽である精子の特徴としては、
外側にある精巣で造られた精子は外界に発射され、ハイパーアクチベーションの働きで急速に能動的に動き、ミトコンドリアを積んだロケットのような形でキャパシテーションで受精能力を獲得していき、さあ卵子の玄関先まで着いたぞ、となったら、爆発性の先体反応で卵子に突入していきます。そして、精子自体は若くして死んでしまいます。
対して卵子を“陰”としてみると、陰である卵子の特徴としては、自分で動かず、ただじっとして精子の来訪を受動的に待っていて、栄養分が詰まっていて充実しています。
卵子は胎児の頃から卵巣の内側に、永い間存在しています。
陽である男性側の精子の特徴も
陰である女性側の卵子の特徴も
まさに陰陽の原理そのものなんですね
受精した細胞は、12週の間で進化の歴史をたどるように分割の旅を始めます
1日目に上と下にわかれ、
2日目に上下、左右にわかれ、
3日目には前後8分割にわかれ、
4日目には桑実胚という球体になり緻密化が進みます。
内側が柔らかくなり、外側が硬くなります。
そして、平らな円盤を境とした「胚盤胞」が形成されるのです。
外胚葉と内胚葉に分化した胚盤胞は、それぞれの器官へと成長していきます。。。。。
命の誕生には、陰陽のバランスがとても大きな影響を与えます
どちらかに偏ってるなあ、と感じるようでしたら、陰の要素を生活に積極的に取り入れてみたり。。。
陽の要素を控えてみたり。。。
逆もしかり。。。
日々の暮らしの中で、少し意識してみると良いかもしれませんね
鍼灸師 髙田 健太
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