経絡治療学会記念学術大会

東洋医学

あちこちで桜が花開き桜、気温もぐっと上がって春本番となりました。
そんな中、3月29日、30日の二日間、東京国際フォーラムで「第30回経絡治療学会記念学術大会」が開催され、院長と共に参加して参りました。

会場では、大勢の人の中に、お世話になった先生方や多くの友人、知人の顔があり懐かしさと嬉しさがこみ上げるのと同時に、これだけ多くの経絡治療を学ぶ人がいるのかと圧倒されました。

鍼灸は皆さんもご存じのとおり、中国を発祥とするものですが、治療法は本場中国で今も尚発展し、日本でも中国から渡ってきてから様々な治療法が確立され、発展し続けています。その中でも、アキュラメソッドとして、当院でも治療方法として導入している経絡治療は、昭和14年に創設されてから多くの鍼灸臨床家が採用している日本の伝統鍼灸術です。

特徴は、その人が持つ自然治癒力を最大限に発揮できるように、体全体のバランスを調整する治療方法とやさしい鍼術。患者様の悩みを解決することができれば、どんな方法でも良いのではと私は思いますが、いろいろな治療法がある中、最小限の負担で患者様がリラックスして治癒にむかっていくことができたら、もし自分が治療を受ける身であっても、それに越したことはありません。
経絡治療をこれまで多くの臨床家が採用している理由は、やさしい鍼で治療効果を実感できた経験の積み重ねがあったからこそだと思っています。

今回の学術大会でも、様々な病気に対する臨床報告がありました。
小児喘息、タイプ別の腰痛、抗ガン治療による副作用の改善、消化器疾患などなど。
西洋医学の治療では、今挙げた疾患は、それぞれの専門医にかかって治療を受けることとなりますが、鍼灸治療では、一つの鍼灸院内で治療を受けることが可能となります。

アキュラ鍼灸院でも、不妊治療で来院される患者様が多くを占めますが、同じ方が不妊治療を受けながら風邪をひいたり、腰痛や肩こりを持っていたり,頭痛や消化器の症状など、不妊以外の体の不調を必ず抱えていらっしゃいますが、一人の方が抱える複数の不調に対して、一時の治療時間の中でアプローチできることのすばらしさ!
これこそ、私が鍼灸に感動する醍醐味の一つです。

本大会は、全国から参加された先生方の貴重な臨床報告を聴講できる充実した機会でした。
新たに引き出しにしまった知識を、早速明日からの治療に取り入れて、患者様に還元できたらと思います。

鍼灸師 中嶋 恵子

東洋医学

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