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ふれあいと愛情ホルモン

ご家族や恋人、夫婦、身近な大切な人とスキンシップはとっていらっしゃいますか。今回はスキンシップやタッチ研究の第一人者である山口創先生の著書をご紹介致します。

皮膚という「脳」 心をあやつる神秘の機能

山口創

東京書籍

ネコやイヌなどはなでられると気持ちよさそうになりますが、それはなぜでしょうか?著書の中では皮膚の振動とオキシトシンというホルモン、の2つの点から述べています。恋人や夫婦間でお互いふれあうことは多々あるかと思います。手をつないだり、抱きしめたり、髪や腕を撫でる。動物だけでなく親しい間柄であれば人間も気持ち良く感じるのは、皮膚と皮膚の接触によってリラクゼーション効果が起こり、先ほど述べたオキシトシンというホルモンが分泌されるからなのです。

「1/fゆらぎ」という言葉をご存じでしょうか?自然界に多くみられる現象で、クラシックにもその要素が入っていて、最近では「アナと雪の女王」という人気アニメーションの中の歌にもみられるということで少し前から話題にもなっているものです。リラクゼーション効果を与えてくれるこの「1/fゆらぎ」、なんと人同士ふれあった時にも同じ振動が皮膚に起こっているのです。そしてその振動が脳に伝わることでオキシトシンが大量に分泌されるのです。

より詳しくこのホルモンの効果を考えてみましょう。代表的な効果としては、他者との相互作用の促進、抗ストレス効果、排出効果、などです。一見なんのつながりもないようですが、これらは「成長」というひとつの幹から枝分かれした効果だと考えることができます。恋人や親子同士の絆を深めることは子孫を残して確実に成長させる働きをしていて、抗ストレス効果は成長を妨げるストレスを癒やす。排出効果は胎児を子宮から押し出し、授乳時に母乳を排出することによって、子孫の成長を促します。それほど大切なホルモンをうまく分泌するにはどうすれば良いか。それはとても単純、ふれあうこと、相手を「なでる」ことだけで良いのです。

ふれあうことでリラックスでき、成長も促し、相手への愛情も深まる。こういった理由から、オキシトシンは別名「愛情ホルモン」とも呼ばれ、母子や夫婦の関係を深める作用をもたらします。ふれた直後の即効性はありませんが、繰り返しオキシトシンの分泌があることでその効果が長期にわたって続くことがみられるそうです。幼い頃にたくさん両親にふれられた子供が、情緒が安定し社交性が高まることもこのホルモンが一役かっているわけです。

ただふれあうだけで良いのです。自分の手を相手の手のひらに当て、すっと撫でるだけで「1/fゆらぎ」が発生し、それがオキシトシンを大量に分泌させてくれます。家族、恋人、夫婦、今一度相手を見つめ直し、少しでもふれあってみてはいかがでしょうか。ネコのようにすぐにごろにゃーんとリラックスはできずとも、互いの愛情を感じ、またそれを続けることで身体の変化やより強い愛情を感じられることでしょう。

少し難しい話になってしまいましたが、最後までご覧頂きありがとうございました。

今回の内容は、あくまでご紹介した本の一部を抜粋したのみですので、ご興味のある方は是非一度ご覧になってみてください。

鍼灸師 西村

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