京野アートクリニック高輪との共同研究発表を第18回日本不妊カウンセリング学会で発表しました。治療人数の分母がまだ少ないものの、鍼灸を受けていない群と比較すると妊娠率は鍼灸を受けている群で有意に高かった。特に、移植3回以上の反復不成功例の鍼灸群の妊娠率は54.5%で、鍼灸を受けていない群(24.8%)より30%近く高かった。
下記、研究の結果を抜粋しましたので、参考にしてください。
鍼灸を受けた43名の内訳はART治療中93.0%(40/43),一般不妊治療中7.0%(3/43)であった。治療内容は,不妊鍼灸19名,移植サポート17名,両方とも施術が7名,であった。女性患者の平均年齢は40.0(33-47)歳でART患者の主要不妊原因は卵巣因子が72.5%(29/40),原因不明10.0%(4/40),卵管因子7.5%(3/40),男性因子5.0%(2/40),子宮因子5.0%(2/40)であった。既往移植回数が3回以上の症例が48.6%(17/35),凍結胚移植を3回以上している反複不成功例が31.4%(11/35)であった。鍼灸治療後の妊娠率は54.3%(19/35),流産率15.8%(3/19)であった。さらに,凍結胚移植3回以上の反復不成功例の妊娠率は54.5%(6/11)であり,全例が妊娠継続中である。同時期に鍼灸を受けていない全移植周期338周期中の妊娠率は33.4%(113/338),流産率28.3%(32/113),凍結胚移植3回以上の反復不成功例の妊娠率24.8%(25/101)であった。施術後の感想は「院内に併設されているため安心して受けることが出来た」「リラックスできた」「体がぽかぽかして気持ちよかった」「施術中から全身の血流が良くなっていることを実感出来た」「不妊以外の不調についても対応してもらえてよかった」などが挙げられた。
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