管理栄養士に聞いてみようVol.6 妊活中の食品の選び方~果物編~

管理栄養士に聞いてみようVol.6 妊活中の食品の選び方~果物編~

みなさんこんにちは!
先日妊活中の食品の選び方についてご質問がありました。今回はその一例として、果物の中でも、「イチゴいちご」についてお話ししたいと思います。
この時期、お天気の良い日に「イチゴ狩り」に出かける方もいらっしゃるのではないでしょうか。ビタミンCが豊富で美容効果も高いとされる「イチゴ」ですが、西洋的見方と東洋的見方では、若干の差があるようです。

それは・・・
西洋医学的(巷で一般的に言われていること)にみると

まずは、葉酸豊富という点から妊活食材きらきらですね!!
ほかに、
ビタミンCが豊富なので、
①コラーゲンの生成が活性化され美肌効果が高いキラキラ
②抗酸化作用があるので、アンチエイジング作用が高い
③粘膜の抵抗力を高めるので風邪をひきにくい力こぶ
でも、ビタミンCは体内に蓄積されず食後2~3時間のうちには排泄されてしまいますキティちゃん×涙

カリウムを豊富に含むので、
①血圧を正常に保つ作用安心がある。
②排尿を促してくれる
③むくみあし対策になる
食物繊維を豊富に含むので便秘対策になる

などがあります。ほかに、研究段階ではありますが、含まれる「サリチルメチル酸」により頭痛や神経痛の痛みを和らげる効果があるとの報告もあります。

では、東洋医学的(いわゆる「自然」を重んじるカラダとの調和を図る)にみると
自然の属性は、「ぶるぶる」になるので、「胃腸を冷やす作用」があるということになります。イチゴの原産地は南アメリカ「チリ」とされています。熱くて寒暖の差の激しい土地の食べ物で、日本には19世紀オランダから伝わりました。
「寒」の作用から、抵抗力の少ない高齢者や乳幼児や冷えの強い方、胃腸の弱っている方は、摂取量を控える、とされます。適量であれば、血と津液を養いながら脾胃にこもった熱を除去し働きを作用を助けますが、多すぎると逆にその作用を低下させてしまう、という食品に分類されます。つまり、カラダの潤いが不足している「陰虚」タイプと、ストレスなどでカラダの中に熱のこもる「陽熱」タイプの相反するタイプ両方に適している、と言えます。
チューリップ赤見方によってはこの「冷やす」という作用を利用して、体内に余分な熱のこもった症状(血圧の高い状態、ストレスの多い状態)には有効ナイスキラキラとも考えられますね。

こうなると西洋医学的な見方と東洋医学的見方、どちらを優先して考えたらよいのかということになりますよね。
果物類は、「熱い国や地方炎熱い季節」に育つものは、体を冷やす作用を強く持ちます。これは生物が生き抜くための自然の摂理です。今、旬にある柑橘類も、基本的にはカラダを「冷やす」作用があります。しかし中には、寒い地域で、太陽の恵みお天気サンサンをいっぱいに吸い込む果物もあります。そういった果物は穏やかに気血の巡りを促してくれます。例えば、「みかん」は柑橘類ですが、古来より薬膳にて「陳皮」としてその皮が重宝され、胃の働きに作用し、食欲を調えると利用させてきました。

お買い物の際、この果物の生産地日本はどこかしら?、旬seiはいつかしら?と考えながら食品を見てみると、意外な発見発見があったりして、楽しいかもしれません。季節の食べ物は、その時期の体に合った栄養素をたくさん含みます。

鍼灸師&管理栄養士、薬膳コーディネーター
水村 あや

管理栄養士に聞いてみようVol.6 妊活中の食品の選び方~果物編~

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