不妊治療を支える「鍼灸」と「栄養サポート」


  • ― 医師向け実践書 Boston IVF Handbook of Infertility より ―

近年、不妊治療は高度な医療技術に加え、心身のバランスを整える補助的ケアの重要性が注目されています。米国の不妊治療専門書 The Boston IVF Handbook of Infertility: A Practical Guide for Practitioners(CRC Press, 2025年10月刊行)では、鍼灸や栄養サポートの役割が次のように紹介されています。


目次

鍼灸の役割

鍼灸のような補助的なケアは、不妊治療を補完する重要な手段です。研究では、鍼灸がストレスを軽減し、生殖器への血流を改善し、不妊治療の成功率を高める可能性があることが示されています。包括的なケアプランの一環として鍼灸を取り入れることは、患者様の心身の健康をトータルに支える姿勢の表れといえるでしょう。


栄養サポート

栄養は妊娠力に欠かせない要素です。適切な食事サポートは医療介入を補完し、妊娠に向けた基盤を整える役割を担います。専門の栄養士と連携し、一人ひとりの体質やライフスタイルに合わせた栄養指導を行うことで、生殖機能を最適化することができます。

ホリスティックなアプローチによって身体面・精神面の両方が整うことで、安心して妊活を続けることが可能になります。


当院の取り組み

当院では 鍼灸+分子栄養学に基づいた栄養カウンセリング を提供しております。さらに漢方薬店も併設し、多角的な視点から不妊治療を補完する統合的なサポートを行っています。

分子栄養指導をご希望の方はプロフィールより分子栄養スペシャリストをご指名ください。

2018年にはBoston IVFを訪問し、鍼灸部門長のアリス・ドマール博士および鍼灸医師と意見交換を行いました。
👉 当時の訪問記録はこちら

また、2018年より京野アートクリニック高輪内にて統合医療の一環として鍼灸ルームを開設し、患者様に寄り添った治療を続けています。
👉 京野アートクリニック高輪の統合医療ページ


まとめ ― 心と体の両輪がそろってこそ

精神面と身体面の両方が整ってこそ、本来の健康が実現します。これは妊活に限らず、人生の大きな岐路に立ったときにも同じです。自分に合った「羅針盤」があれば、より早く、安心して目標に近づくことができるでしょう。

不妊治療という挑戦の旅路において、鍼灸と栄養サポートはその羅針盤となり、未来へ向かう力を与えてくれると私たちは考えています。

体外受精は心身ともに大きな負担のかかる治療です。少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。


アキュラ鍼灸院
院長 徐 大兼

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