幸せホルモンで妊活を頑張るメンタルケア

10月に入ってからというもの、肌寒くなり秋や冬の到来を感じますね。

季節の変わり目や寒暖差の大きな時に、特に気分の落ち込みや体調が悪くなりがちだと感じることはないですか？
疲れを感じてはいませんか？

妊娠出産、そして子育てのためのお身体を維持するためにも、心を整える幸せホルモンの特徴や増やし方をお話してまいります。

幸せホルモンって何？

心に安定や幸福感をもたらす効果を持つホルモンや神経伝達物質を指すものです。

中でも代表的な｢オキシトシン｣と｢セロトニン｣について、ここではご紹介します。

オキシトシンとは？

｢愛情ホルモン｣とも呼ばれ、出産時や授乳時に加えて身近な人や動物とスキンシップをとった時に下垂体から分泌されるホルモンです。

愛情を深めて幸福感を得られるほか、他者への信頼感を高めたり、他の幸せホルモンの分泌も助けてくれるようです。

オキシトシンを増やすためには…

コミュニケーション
身近な人とのスキンシップをした時に分泌されるとお話しましたが、幸せを感じるコミュニケーションって色々なかたちがありますよね。
手をつなぐ、抱きしめる、髪をなでる、たわいもない話をする、感謝を伝える、名前を呼ぶなどなど…
最近してないなと思うことをしてみてもいいかもしれません。

癒し
嗅覚は五感の中で唯一、直接脳の感情を司る部分に伝わります。
イランイランやサンダルウッド、ジャスミン、ゼラニウム、ネロリ、ローズなどは効果的とされるほか、ご自分の好きな香りでぜひリラックスタイムを設けてみてはいかがでしょうか？
もちろんご自身の趣味に没頭していただくのも良いと思います！

また赤ちゃんのころにオキシトシンの影響を十分に受けると、成長後オキシトシンがつくられやすくなったり、学習力や記憶力に影響が出るそうです！
ただし虐待などの経験は対人関係に影響する他、オキシトシン遺伝子に影響を与えるといった研究結果もあります。
日々のふれあいを大切にしたいですね。

セロトニンとは？

腸管からなんと約9割、脳からは2%ほど分泌される神経伝達物質です。

脳で過剰になったノルアドレナリンやドーパミンを抑制することで、安心感を得たり精神を安定させてくれます。
またストレスを軽減する効果も。
うつ病患者はセロトニンが不足していることは有名ですね。

セロトニンを増やすためには…

腸内環境の改善
腸から9割も分泌されます。 腸活が大事！
アキュラブログ内の腸活に関しての記事をご参照ください。

トリプトファン(必須アミノ酸の一つ)を摂る
肉、卵、大豆製品、ナッツ、乳製品、バナナ等に多く含まれます。
栄養バランスにはご注意を。

日光浴
起床直後に30分ほど行うことをおすすめします。
冬季うつは日光不足が関係していますね…

運動
20~30分のウォーキングといった軽い運動、またよく噛んで食べることやダンス、腹式呼吸といった一定のリズムを刻む運動が効果的です。
3ヶ月ほど継続することで、よりセロトニンが増えやすくなりますよ。

〜番外編〜
セロトニンは、睡眠ホルモン(メラトニン)の材料になります。
さらにメラトニンは｢概日リズム｣という体内時計により調節され、夕方から増えていきます。
体内時計が乱れる生活習慣があると自律神経が乱れるのは、こんな部分からきていますね。
またメラトニンはビタミンCやビタミンEの数倍の抗酸化作用を持つため、より良い精子や卵子づくりに貢献してくれますよ。

妊活と幸せホルモン

E2(エストロゲン)は幸せホルモンの分泌を助ける働きを持つため、エストロゲンが低下しているとメンタル面にも影響が出やすいとされています。
また自律神経はホルモン分泌や生殖器の働きにも強く影響を及ぼします。
メンタルと不妊治療は切っても切れない繋がりがあるということですね！

鍼灸治療は幸せホルモンを増やす手助けができます。

ぜひ幸せホルモンを増やして、自分のココロを労りながら妊娠・出産・育児に適した土台づくりを目指しましょう！

また当院の鍼灸治療、漢方相談、妊活のためのお灸、サプリメント、腸内環境を改善するためのクロノーブといったサプリメントで、妊娠・出産の手助けを行うことができます。
男女問わず、ぜひお気軽にご相談ください！

鍼灸師 船原 優