前回では 治療効果を減少させてしまう行為とは? というタイトルで
治療効果を減少させてしまう行為として、足組み座り、あぐら座り、足の投げ出しふんぞり返った座りなど、日常生活において何気なく行ってしまっている姿勢一つ一つの日々の積み重ねによって生じる「骨盤ゆるみ・ゆがみ」についてお話させていただきました。
今回は前回の続きで「お家でできる骨盤の整えかた」についてお話させていただきます。
ですが。その前に少し骨盤の動く仕組みについてお話しさせてください。。
ヒトが2本足でバランスよく歩くために必要なのが前回お話した「仙腸関節」です。
実はこの仙腸関節、足関節と連動して動く仕組みになっています。
足首を背屈する(つま先を膝側に傾ける)と、骨盤の左右にある寛骨が後下方へ傾き仙腸関節が締まります。
足首を底屈する(つま先を伸ばす)と、仙骨から見て寛骨が前方へ傾き仙腸関節が緩みます。
では上記の仕組みを理解していただいた上で本題の骨盤を整える体操を1つ紹介いたします。
今回ご紹介するのは「ミルキングアクション」と呼ばれる方法です。
この動きは「歩行」から生み出された体操です。人間は進化の過程で「2足歩行」を獲得しました。そして歩きながら骨格を変化させていき、手が自由に使えることで知能が発達、4つ足動物よりも脳の容積が大きくなりました。
ところが、現代生活では歩く機会が少なくなりがちで特に昨年からの新型コロナウイルスの蔓延に伴いステイホームやテレワークの広がりにより外に出る機会が減少しています。
歩く機会が減ると骨盤がゆがみ、その上にのる脊柱もゆがみが発生します。その結果せっかく2足歩行で手に入れた人間特有の背骨のカーブが失われ、サルのような背骨になってしまうのです!
この体操は寝転ぶ場所があればいつでもどこでも行えますので、ステイホームにぴったりです。
やり方は、
1.あお向けに寝て、両手を左右の骨盤に置きます。
2.足首を交互にゆっくり動かします。この時に骨盤の上下の動きも感じましょう。
これを10~30往復行います。慣れてきたら、骨盤が動きやすくなったと感じるまで行ってください。
ポイントは足首を反るように意識します。足首を反る時に膝を曲げないように注意しましょう。
この体操は朝晩行うのが理想です。朝は体を動きやすい状態に目覚めさせるために。夜は一日活動してゆがみが生じた骨盤を整えるためです。
どなたでも簡単に行える体操ですが、血栓症の方や足関節をけがしている方の場合は落ち着くまでは控えてください。
効果を実感するまでの期間は個人差がございますが、鍼灸治療同様、続けることが大切になります。
一つの方法だけでかなりのボリュームになってしまいましたので続きはまた次回に取っておきたいと思います。
*また、以前にも別のスタッフが骨盤について書かれていた記事がございますので、よろしければこちらもご参照ください。
引用文献:菅沼加奈子著、「腰痛、ひざ痛が自分で治せる足首パタパタ」、株式会社主婦の友社、2020年2月29日、第1刷
参考文献:吉田勧持著「構造医学-自然治癒力のカギは重力にある」エンタプライズ
吉田勧持著「歩行と脳」エンタプライズ
中原
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