妊活をしているのに
いつもhcg反応が無い、ごくわずか・・・
良好胚移植を繰り返しても、着床しない・・・

落胆を繰り返し、どうしたらいいのだろうと悩まれていませんか?
その一つに “子宮内膜炎” の可能性をご案内させていただきたいと思います。
これは子宮内膜症や子宮筋腫と違って自覚症状がほとんどないために
みなさんが知らない間に患っていることが多いと、ここ最近とても感じています。
クリニックによっては、ALICE検査や子宮鏡検査だけで
子宮内膜炎を判断しているところもあるそうですが
それでは判断しきれないことを患者様から最近学ばせていただきました。
⇩その例がこちら
私の患者様は、5年以上の良好胚移植のご経験があり、一度も着床されたことがなく
残された胚移植をする前に全ての検査を網羅してから移植したいという強いお気持ちがあり
この検査にたどり着きました。
*トリオ検査の中の一つ、ALICE検査では全くの陰性
(ALICEが内膜炎の検査だと言われてしまうクリニックもありますね・・・)
*子宮鏡も腹腔鏡も問題なし
*不育症や免疫関連の検査も全て受け、問題があった部分のみ投薬等で補い
そして整った!と思い、良好胚移植・・・・
結果、残念ながら陰性が続きました。
すべてを網羅したつもりでも、落とし穴がありました。
そしてきちんと細胞診をして子宮内膜炎を調べませんか?とオススメさせていただきました。
結果【子宮内膜炎:陽性】
CD138の形質細胞が何十倍も多く検出され、慢性子宮内膜炎と診断されました。

子宮鏡でストロベリーアスペクトやポリープが見つかった場合は、
ほとんどの確率で内膜炎を患っていると、研究をされているドクターが仰っていました。
ですが、この方のように、ALICE検査でも子宮鏡検査でも問題がなかったとしても
細胞診で検査をすると [陽性] と診断がきちんと出る方がいます!!!
そして患ってしまっていたら処方された抗生剤を服用し、
きちんと再検査をするのが良いと感じました。
これが治らない限り、着床が遠のいてしまうからです。
逆に言いますと、これが治ればゴールが見えるケースがあります。
1周期で完治する方もいれば、私の患者様では5周期治るのに時間がかかってしまった方もいました。
お薬が何種類かありますが、投薬が合わなければ細胞が増えてしまうケースもあります。
そして心拍確認までのご懐妊経験がある方でも子宮内膜炎を患っているケースもありました。
もちろん、これを診断する細胞診は楽な検査ではありません。
痛みが伴うお辛い検査の一つだと思います。
ですがこの治療を終え、完治した方が妊娠されたケースをここ最近でたくさん見て参りました^^!
この子宮内膜炎はまだ研究途中のことも多いそうで、
クリニックによって検査の時期が違ったり、それによって採取する子宮内膜の層が違ったり、
抗生剤で直し続けるところもあれば、最終段階はオペを選択するクリニックもあります。
今通われているクリニックでできるのかどうか、
それとも他のクリニックに行ってするべきかどうか、
採卵をしている時期だから先に検査だけでも済ませてしまおうか、など
わからないことが多いかと思います。
そんな時は、ぜひお声掛けください!
皆様の状況に合った、様々な情報をお伝えさせていただきます。
皆様が遠回りせずご懐妊いただけますよう、少しでもお力になれれば幸いです。
鍼灸師
梅田 菜緒
参考文献:
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