更年期障害について(周囲の理解も必要!)

妊活応援ブログ

先月、”NPO法人 女性の健康とメノポーズ協会”の更年期障害をテーマとした勉強会へ参加し飯田橋レディースクリニック院長の岡野浩哉先生の講義をお聞きしました。

改めて、女性ホルモンが女性のカラダへどういった影響を及ぼすのか、大変勉強になりました。

ホルモンの変化に合わせ自身のライフスタイルの見直しも必要ですが、更年期障害に悩んでいる方の周囲(家庭・職場等)の理解も必要だなと考えさせられました。

〈更年期/更年期障害とは〉

女性の加齢の過程において生殖器〜非生殖期の移行期間のことで、日本産科婦人科学会では閉経前後の5年間を更年期と定義しています。

閉経とは一般的に12ヵ月以上月経が来ないことですが、初潮の年齢が人それぞれ異なるように閉経の年齢も個人差があります。

日本人の平均閉経年齢は約50歳、個人差が大きく早い人で40歳台前半、遅い人で50歳台後半に閉経を迎えます。

また、月経周期に7日以上の変動がある方は月経不順とよび、”閉経移行期”かもしれません。

そして、更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないものを更年期症状と呼び、その中でも日常生活に支障が出ているものを更年期障害と呼びます。
更年期障害の主な原因は卵胞ホルモン(エストロゲン)の低下ですが、ここに身体的要因(加齢)、精神・心理的要因、社会文化的な環境因子(職場・家庭)が複合的に影響することで症状が出ると考えられています。

〈更年期障害の症状〉
① ホットフラッシュ、のぼせ
② 発汗異常(大量の汗)
③ イライラ、些細な事でも怒ってしまう
④ 易疲労性/集中力の低下(職場・料理中など)
⑤ 抑うつ気分
⑥ 睡眠障害
⑦ 動悸、めまい、
⑧ 関節痛、肩こり、腰痛
⑨皮膚掻痒感、泌尿直腸萎縮

女性ホルモンは頭部〜手先、足の爪先、さらに200種もの代謝(血管内皮、糖質脂質、骨吸収抑制作用)に関与している為、更年期に入り女性ホルモンの分泌量が低下すると様々な機能低下が起きます。

更年期を迎えると、「以前と同じように仕事が出来なくなった」「集中できないためミスが増えた」「気分の浮き沈みが激しくなった」という方も多くいらっしゃいます。更年期障害はいわゆる自律神経失調症が多いですが、上記症状も女性ホルモンの影響かもしれません。

〈治療法〉
ホルモン補充療法(HRT:Hormone Replacement Therapy)が一般的に行われます。
エストロゲン剤・・・プレマリン、ジュリナ、エストラーナテープなど
黄体ホルモン剤・・ヒスロン、デュファストン、プロゲストンなど
月経不順の方、閉経から年数が経っている方などそれぞれの状況に合わせ飲み薬、貼り薬、塗り薬が処方されます。

閉経前後の5年間で必ずしも全員が、日常生活に支障を来す症状が出るわけではありません。

しかし、更年期症状に悩む方の多くはドクターショッピングをして最後に婦人科にたどり着きます。

今悩んでいる症状は医療機関を受診すべきレベルなのか、どの医療機関を受診すべきなのかなど、もし分からない事があればいつでも鍼灸師へお声掛けください。

私たちは世代問わず女性のライフスタイルが豊かになるよう鍼灸治療でサポートさせていただきます。

鍼灸師 中村 早耶香

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