「産まない人生」を選んだ女性3人の喜び(プレジデントオンライン)-
子どもがいないことは、女性にとって後ろめたいことなのか。もちろん、そんなことは絶対にありません。これは「世間体」を捨て去り、「産まない人生」を選ぶことで、人生の喜びに出会った女性3人の実録ストーリーです――。
■「産まない」女性への風当たり
「子どもを授からない私たちは、社会の良い“捨て石”となることで世の中に貢献する道を探すしかない」
不妊について取り上げた番組で、NHKの小野文惠アナウンサーが発したこのコメントは、大きな波紋を呼んだ。少子化が深刻になっている今、「産まない」女性への風当たりは強まっているように見える。だが子どものいない女性がすべて、後ろめたい思いを抱えているわけではない。子どものいない人生に価値を見いだした人々の声を聞いてほしい。
■「子どもができない」という大きな挫折
小柄で細身なマサヨさん(46歳)は、30代に見える若々しい女性だ。ボディーボードにはまり、サーフィン関連の仕事をしていたときに元Jリーガーの夫と出会い、約4年の同棲を経て、34歳で結婚した。
「小さい頃から、結婚して母親になるのが夢でした」と話すマサヨさんは、子どものいない将来を露(つゆ)ほども想像したことがなかったという。母のように数人の子どもに囲まれた温かい家庭を築く。仕事よりもすてきな家庭を、と願っていた彼女だったが、子どもはなかなか授からない。それはマサヨさんにとって大きな挫折だった。
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