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B型肝炎ウイルス感染と妊娠への影響

B型肝炎ウイルス感染が受精能力の低下に関わるという内容の記事を読みましたのでご紹介します。

記事タイトル:
“Hepatitis B virus infection reduces fertilization ability during in vitro fertilization and embryo transfer”

研究対象となったのは、IVF、胚移植を受けるカップル。

B型肝炎抗原血清陽性群:224組

うち、女性のみ陽性が77組、男性のみ陽性が136組、男女とも陽性が11組

対照群である陰性群:448組

結果、

・精子正常形態率:陽性群の方が著しく低い

・治療期間:陽性群平均4.9年、陰性群平均4.1年

・受精卵の質:女性が陽性の場合低下

・受精率:陽性群76.6%、陰性群84.3% (P < 0.01)

 

一方、陽性群と陰性群で臨床妊娠の割合に有意差は見られなかった。

記事は、慢性B型肝炎ウイルス感染は不妊の原因となりそうだと述べています。

この統計のみで判断するべきではありませんが、B型ウイルス感染は不妊の要因一つになり得ると考えてもよいかもしれません。

 

現在日本では、B型肝炎ウイルス(HBV)に感染している人が110万~140万人いるとされ、そのほとんどが「HBV母子感染防止事業」が実施される以前の母子感染(垂直感染)によるものです。
1972年にHBs抗原検査が開始されてからは、輸血によってHBVに感染する方は減少しており、現在ではその危険性はほとんどありません。

女性の方は妊娠の際に、必ずHBVに感染していないかどうか検査をしましょう。
HBVに感染していることがわかった人(つまり HBs抗原 陽性(+))は引きつづいて、赤ちゃんへの感染のしやすさの目安となる HBe抗原 検査を必ず受けましょう。

母子感染防止措置を行わなかった場合、母親がHBe抗原陽性(+)のとき、赤ちゃんへのHBV感染率は100%です。
このうちの80~90 %がHBVキャリアとなります。

母親がHBe抗原陰性(-)のときは、赤ちゃんへの感染率は10%程度で、キャリア化することもほとんどありません。
しかし、ごくまれに生後2~3ヵ月で劇症肝炎になる危険性があります。
したがって、感染防止策は必ず行うようにしましょう。

(肝炎.netより引用)

現代日本におけるB型肝炎ウイルス感染者の割合は低いですが、それでも感染の可能性が全くないとも言いきれません。

不妊治療専門機関では、B型肝炎他感染症の有無を検査しています。

もし陽性が出た場合は、専門機関で精密検査を受けましょう。

 

参考

Lin Shi et al., July 2014. Hepatitis B virus infection reduces fertilization ability during in vitro fertilization and embryo transfer. JOURNAL OF MEDICAL VIROLOGY, Volume 86, Issue 7, Pages 1099-1104

参考引用
肝炎.net

鍼灸師 工藤 美穂

 

 

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