乳癌と不妊治療を鍼灸でお手伝い

乳癌と不妊治療を鍼灸でお手伝い

皆様こんちには!蒸し暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
7月の説明会で出た質問の記事はご覧になられたでしょうか?
今回はその中の問4で出ていた「乳癌」についてお話ししていきたいと思います

目次

乳癌とは

乳管や小葉上皮から発生する悪性腫瘍であり、乳管起原のものを乳管癌といい、小葉上皮起原のものを小葉癌という。年々増加しており、女性の癌で罹患率第一位です。
好発年齢は40~60歳代の閉経期前後の女性です。また、40歳代の癌では最多、発症のピークは50歳代後半と言われています。

症状

乳房の視診にて乳頭陥凹、乳頭分泌(特に血性)、乳頭・乳輪びらん
皮膚の橙皮様変化、陥凹、えくぼ徴候など…
触診では乳房にしこりを蝕知することができ、マンモグラフィーでは腫瘤陰影、放射状棘状影、微細石灰化像などがみられます。
超音波検診にて、後方エコーの減弱または消失を伴う不整形腫瘤がみられることもあります。

乳癌のリスクファクター

乳癌の増加の原因として、食生活の欧米化、晩婚化・少子化、遺伝因子などが指摘させてます。この他にも喫煙、アルコール摂取もリスクを上昇させます。また、乳癌の5~10%は遺伝性であると考えられています。

治療方法

進行度により方針を決定し、腫瘍の特徴に基づき、①手術療法

②放射線療法 ③ホルモン療法 ④分子標的治療薬 ⑤化学療法 を組み合わせた集学的治療を行います。

とくに③のホルモン療法に関して、不妊治療を考えている方は悩ませられるかもしてません。

なぜならば、乳腺はエストロゲンの作用に増殖するため、乳腺細胞から発生する癌の多く(60~70%)がホルモン受容体をもち、エストロゲンにさらされることによって増殖してしまいます。その為、エストロゲン作用を抑えるホルモン療法を行います。

不妊治療と乳癌の関係

遺伝因子によって起こったり、治療方法ではホルモン療法が用いられたり、不妊治療を考えている方にとっては不安になるワードが何個かみられたかもしれません。そこで、不安を取り除く為にも下記の内容をご紹介させていただきますね。

◇不妊治療で使用する薬剤と乳癌のリスク
不妊治療により、乳癌になるリスクが増えるのではないか?と不安に思われる方もいらっしゃると思いますが、排卵誘発剤を使用することで乳癌発症のリスクは増加しないそうです。ですが、すでに乳癌になっている方の乳癌の再発や進行を促進してしまう可能性は否定できないそうです。

▼詳しくはこちらをご参考ください。
松林 秀彦(生殖医療専門医)のブログ
「Q&A1298 ☆不妊治療薬と乳癌の関係は?」

◇不妊治療を行うことによりおこる子供へのリスク
最近の論文によると、不妊治療を行っていない人と体外受精を行った人から出生した子供の乳癌置換率を調査した結果、有意差は認めないということもわかったそうです。

▼詳細は下記ブログを参考ください。
松林 秀彦(生殖医療専門医)のブログ
「不妊治療で乳癌リスクは増加しません」

鍼灸でお手伝いできること

ホルモン療法による顔のほてりや、発汗、のぼせ、肩こりなど更年期障害に似た症状に対して鍼灸は次のように効果的です。

【鍼灸治療による更年期障害の治療効果】
主に更年期障害の症状は卵巣機能低下による自律神経失調症状です。自律神経には交感神経と副交感神経があります。交感神経は体の活動時や昼間に活発になり、副交感神経は安静時や夜などリラックスしているときに活発になります。この2つの作用がうまく働かなくなったとき、自律神経が乱れて、血流が悪くなり、ホルモンバランスが崩れ頭痛や冷え・のぼせなどの症状がでてきます。鍼を体にほどこすことで全身の血流を良くし自律神経の乱れからくる冷えや頭痛・のぼせを改善させ、ホルモンバランスを整えてくれます。

また、薬が使えず不妊治療で困っていらっしゃる方はエビデンスに基づいた鍼灸療法を行い、お体の不調を改善するだけでも、卵まで栄養がいきとどき採卵の際、よい結果に結びつくとも考えられます。

ホルモン療法以外でも、抗がん剤の副作用による全身倦怠感、食欲不振、悪心、や精神的な不安、うつ状態にも効果があり、多くの疾患で緩和ケアとして使われています。

何かお悩みのことがございましたら、是非当院までお越しください。
一人でも多くの方が笑顔になれますようスタッフ一同全力でサポートさせていただきます。

鍼灸師 荒北 美鈴

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